うたの一覧 (カテゴリー：挽歌 並び替え：新着順)
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千映
遊郭の 襟足白いお姐さん水撒く傍を 吾は駆け抜ける
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裕二
母が買い与えし服がひとつとて合わなくなりぬ四年目の夏
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まぽりん
後の世も語り伝へなむ八洲守る千尋の海に散りし玉の緒
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詠み人知らず
赦したら呪縛解けるがいびつなる形変わらぬ我が心なり
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深倖（白子鳩）
大空に凛と張り詰む風の色雲つ屍となるな白鳥
3
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潜鯰
喫煙所 ラムのにおいが鼻につく 居るはずないのに君の手探す
7
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中森 つん
おがくずをここに捨てれば身綺麗になれるはずだと思ってました
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詠み人知らず
空襲の記憶の跡で供養するひもじさまでも焦土とされき
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まぽりん
父母はなに思ひけむ神風と消えにし人の置きし文見て
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夢士
盂蘭盆会おがら焚く手にヒラヒラと紋白蝶の舞い来る朝
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詠み人知らず
会いたいは生きたいと言うことだった虚しく散った存在証明
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詠み人知らず
ふるさとは反対車線に在ったから気にせず前を向いて進める
3
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卯月生まれ
叶うなら 引き留めたかった ものだけど これで良かったと 今は思う
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潜鯰
「いつ帰る」「盆には帰る」が懐かしいいつしか盆に帰るのは父
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芳立
しのぶたび生徒になるよ先生の三月あまりに絶えし授業は
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へし切
本つ人恋ふらむ鳥は霍公鳥声なつかしき面影を追ふ
3
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詠み人知らず
この長い霧のトンネル抜けるまでわたしは照らす君の足元
4
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卯月生まれ
夢に見た 滿開の藤 泪して 狂ひ咲く花 うつつとなりて
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夏嶋もこ
君のため星の鳴き声のレクイエム トライアングルの響きを空へ
3
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詠み人知らず
戦中の映像にすむ若人がまっすぐにゆく戦火は激し
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