うたの一覧 (カテゴリー：挽歌 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
ハライソへ墮ちてゆくための引導を夜明けと共に待とうと思う
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人三昧
亡き母の 月命日や 蝉時雨 黄昏時に 墓の草刈る
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なかしぃ卿
八月は玉音放送思い出す戦後生まれの我の心にも
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紫乃花々
手放せぬ 思い出つまる 母愛車 眺めて日々を たぐりよせては
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たけくらべ
牡丹より松葉柳と燃へ盛り散り菊落つる線香花火
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人三昧
梅雨空に 一パチを打つ ドラ息子 父の命日 今年も雨か
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絮谷新
棧橋の電飾燈る海岸に寄す波音の留む名殘り日
14
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鰹鯨
ゆとりなく生かされてたと憂いても今は哀れむ人こそ疎ら
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鰹鯨
人の瀬をうらみ情けにうちおぼえいとど悲しと雲居に流す
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人三昧
夢見草 おふくろ帰れ 掌の中へ 不幸の数は 両手でたりぬ
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人三昧
我が門の 郵便受けより 母の名を 消すは悲しき 長男の性
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へし切
我がためは摘むかひもなし忘れ草こころに枯れぬ妹が面影
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優器ルミネ
修羅と散る沙羅双樹の花の色よ土へと還る君を包んで
4
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へし切
月見草やるせなき夜も宵待ちに夢通ふ道に花咲かすかな
28
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絮谷新
通りにて積もる沈黙仄白しペテルブルクの気怠き夏に
17
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詠み人知らず
静脈に剃刀を当て冷静に そっと引いたら 終わる苦しみ
13
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詠み人知らず
濃紺のズボンに落ちた煙草の火 じわり拡げる 地獄への穴
14
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めだか
門灯を消すことできず帰り待つ 白提灯がゆれる盆入り
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遠路
どんな空、どんな海よりうつくしいあおの見ていた世界をおしえて
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卯月
大切な者を亡くした憎しみを失くした声で吠える老犬
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