うたの一覧
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ななかまど
アルミ貨を膝に抱きたる道祖神さとを守りて一日暮れ果つ
6
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千映
口元に黒ゴマ二つ付けたよなシミが可愛く並んで出来た
8
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詠み人知らず
声おっきいせかせか歩く人たちをお急ぎクール便に詰め込め
6
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詠み人知らず
この薬高いのですよと案じ問う薬剤師さんへ諦めの笑み
6
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煩悩
秘かに七つの星を顔に描きファンデで隠す決戦前夜のメイク
6
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詠み人知らず
会いたいと口にすれば咲き匂う金木犀にひとひらの風
10
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舞
長月も短かにすぎて蟋蟀の声美しきつごもりのころ
12
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石川順一
領域が違うと使えた字も駄目で原因指摘もあったりなかったり
10
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横井 信
雨音に上着を羽織る涼しさよ わずかに進む秋の足音
12
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詠み人知らず
しおしおと独り夜半まで萎えたれば 耳鳴りばかり大きく聞こゆ
13
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詠み人知らず
気疲れに湯浴む気もせで丸臥して脚絡まする枕の冷たさ
9
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詠み人知らず
葛藤し焦りの果てに愚かしく自己喪失に陥る恐怖
6
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詠み人知らず
荒波に昏き水底覗くまで傾るる小舟 如何にか御さむ
5
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詠み人知らず
膝掛けに毛布出せり ゆくりなき沁むる寒さの身に慣れずして
9
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夢士
せみしぐれ途絶えし広場の空は青子らの声跳ねあかね群れ飛ぶ
10
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千映
庭の木々茂る我が家に植木屋の名刺が今日もポストに入る
9
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ななかまど
大根を一つに残す間引きなり人情の機微畠に残る
6
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詠み人知らず
戻るなら逆さまにして砂時計三分前の刹那今また
5
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もみじ☆彡
忌み花と人に呼ばれてなお紅く影を集めて燃ゆ彼岸花
13
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煩悩
ドアを外して窓を壊して風雨になったのち君に会う準備を終える
6
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