うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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詠み人知らず
一様に北へ流れる雲たちを ただ呆然と 眺めていたよ
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野々花
鳴く事を許されぬままひっそりと庭先揺れるほととぎすの花
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桐生賄
夕顔の儚き命 二株に 「まだまだ見てて」元気を貰う
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秋日好
楓より銀杏よりもと先に染むブルーベリーの葉は赤銅に
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周小黒
風に立ち びょおと過ぎ行く音をきく 風はただ風 それぞれの音
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夢士
野に在りて時の移ろひ拾ひ來ぬ目に入る花に秋の風吹く
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詠み人知らず
人間の重箱の隅をこさげたら 小さいけれど 善意があった
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コーヤ
もみじ葉は紅き姿のそのままで散りゆくもなお輝き続け
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千映
吹き寄せた落葉何色あるかなと子のようになり拾い集める
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露華
天高く清澄な空見上げれば金木犀のそよ風とおる
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へし切
秋の夜に人恋ふるがに草雲雀 鳴く音淋しげ眉月の下
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深木乃青葉
生まれたら失われてゆくこの命 運べ日本よ明日の朝まで
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深木乃青葉
生きる とは 他者の生を我が生に 置き換えることの繰り返しなり
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芳立
日々秋の深まるほどはおぼえねど通りすがりの庭の柿かな
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夢士
夕暮れて眉月のあり秋の空チィリリチィリリと一つ虫の音
10
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コーヤ
湯気のなか黄金の色鮮やかな蒸かし芋食べ秋に浸りて
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コーヤ
木々たちは散る葉の想い受けとめて新芽に託しじっと春待つ
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大さん
タマサイの美しき青魅せられて 由来を調べ涙を流した
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雪柊
部屋を舞ふ 季節外れの蚊を追つて振り上げた手をそつとをさめる
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片井俊二
汗を拭き通いし路にひとひらの枯れ葉舞い降り秋は寄り添う
10
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