うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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千映
ギボウシのハート型の葉黄金色凛としてまだ朝を迎える
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工藤吉生
水上に鳥が集まり話し合うこともないまま真昼をうごく
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和草
雨走る 我を追いかけ追い越して 君を求めて 雨走りゆく
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灰色猫
厳かな 山の霊気に 導かれ 修験道者は 神の座に立つ
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柏木 月
うず潮の猛き流れ眺めてはしみじみ思ふ我が身はかなき
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ひかり
睫毛にも等しく雪は降り積もるひとと町とを薄く埋めて
8
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へし切
やはらかな冬のはじめの木漏れ日は淋しきひとに少しやさしい
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秋日好
樹に残る銀杏の一葉を栞にし今年を生きた証にしよう
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まぽりん
わたの原波立ちさわぎ鳴る瀬戸の渦巻く潮は激しかりけり
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桐生賄
キャンバスの 真っ赤な紅葉 雨に濡れ はらりはらりと 寂しく散って
12
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千映
桜紅葉雨降りどんどん葉が落ちてオレンジ色の玄関になる
12
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コーヤ
散りのこる楓のもみじ極まりて紅い輝き目にとどめたり
14
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コーヤ
深まりし 秋 実りたる「スズカケ」は風情味わう下げる玉飾り
14
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浅草大将
ひとときの錦も冬のたつた川あすしら雪のきぬと更へつつ
11
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たけのたけのこ
「雨だねえ」長座布団に寝転んで窓ぎわのサボテン氏と同じ目の高さ
8
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珠海
夜明け前ひたひた満ちる陽の気配夢がもうすぐ朝陽に溶ける
11
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野々花
未練などないはずもなく散りゆきし木の葉に匂う哀しみの色
11
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詠み人知らず
阪急の高架の下の公園に 砂場はあれど 人影はなし
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たけくらべ
竹芝の桟橋濡らす涙雨別れ惜しみて百合鴎鳴く
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舞
薄墨の影も寂しく秋果てて尾花枯れゆく霜つ欠け月
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