うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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西村 由佳里
チチュチュチュチュン声に惹かれて見上げれば空に広がる葉と葉と葉と葉
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野々花
菜の花が咲いたと告げるラジオから流れる歌が耳に優しい・・・・
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灰色猫
すくっても すくい尽くせぬ ものばかり 空へかかげて こぼれてしまうよ
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泉白水
珍しく積もった雪に空回るタイヤの嘆きや 夜にこだまする
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佐藤水村
風吹けばしばし林に立ち尽くす葉擦れ鳴るなへ海をしぞ思ふ
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佐藤水村
畑側の坂道を行き蜜柑生ふる園生より入る林なりけり
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佐藤水村
畑側の坂道登り 見上ぐれば蜜柑生る空 白き雲湧く
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bgvillea
花蕾の居来たる季節の常の宿見えぬ季節の臥所は心
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周小黒
侘助の淡く色づくおもかげは 乙女の如し 手折るをためらう
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コーヤ
和む花香りを摘んで織り込んで紡いだ歌を君に捧げん
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詠み人知らず
生きている息するだけで有難く 朝のみそ汁 いっぷくのお茶
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千映
彩の寂しき冬の庭に置く孫の不用なピンクのボール
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松本直哉
春日野の枯葉ふみわけゆく鹿の真白き臀のゆれつつ離る
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灰色猫
巡りゆく 星座を見上げ 祈っては ひとり漕ぎ出す 小さなカヌー
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佐藤水村
沫雪のあなたの空ゆ流るるもまた見ればただ小雨降り頻く
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佐藤水村
東北の夜の鈍行停まるたび戸より漏れ来る北の風かも
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へし切
枯れ果つる冬野は寂し生気なく墓標と建つる霜柱かな
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詠み人知らず
腐らせる 成長させる その中で 土と時間の 共通の夢
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みどり
空の下寄り添って咲く花たちは螺旋を残す今も昔も
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己利善慮鬼
朧月椿ささめき名残雪紅に染めよと落ち滾つかも
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