うたの一覧 (カテゴリー：挽歌 並び替え：新着順)
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木タロー
火葬場のえんとつ空を仰ぎみて「またな」と呟く煙はないけど
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みろく
火葬場の煙突見上げ母が言う「あなたに何も知らせるなって」
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詠み人知らず
世の中は 敗れし者の 有りて有 琴の上下 事問ふ無かれ
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ラベンダー
桜散り 若葉が出でる 青空の 或る日に祖父は 逝きて帰らぬ
20
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詠み人知らず
夢もなく散らせし乙女の生命花 吾も汲みとらむ君が痛みを
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みろく
孫を抱く笑顔を遺影にした父の墓へと歩く 娘の手を取り
27
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藤久崇
故も無く 倒るる人の 無き日こそ 無きを知らぬや 祈り初むる人
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灰色猫
十六夜の水子供養の古寺にひととせの愛弔う遊女
17
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猫の尾
揺蕩うて 微睡む終の 夢現 いまわ桜の 散るにも委ね
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灰色猫
孤独死のニュースを流す沢山の大型テレビがエディオンに並ぶ
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千映
黄泉の国「父さん桜咲いてるの？」飲めや歌えよ昔みたいに
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詠み人知らず
磯本に 漂ふらしや 古したけ 一炊の夢 此処な着くべし
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団右衛門
空に青 咲いては散りぬ 幾年が 群れなし踊る さくらさくらよ
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藤久崇
浅緑 野辺の草木の 八千色に 輝き生くる 敷島の春
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野々花
わがままなお願いですが吹かないで母を連れ逝く桜の吹雪
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野々花
産まれたくなかったなんて罪深き言葉吐きつつ生きてたあの頃・・・・
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松本直哉
亡き母の愛でし雪柳の花の今日山の辺にさきそめにけり
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北上 詩迷
てのひらで心を終えたひとの名が空へとかえる うつくしい星
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野々花
そうやってあなたはいつも笑ってた日だまりに咲くすみれのように
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恣翁
糸を引く米 腐れるに捨ててけむ寿司 酒好きの亡父に送りしを
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