うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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芳立
恋人の目覚めのころのしるしなき街にも春はきぬの雨ふる
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あふひ＊・○・＊
梅苑を鳩追ふ幼兒遠き見て靜かに語らふ二人の老媼
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朧月
降る雨の窓辺にたてる音色には春のやさしき妖精のいて
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コーヤ
ひらひらと黄色の蝶の舞う群れに眺め見えるは黄胡蝶花
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けら
森の樹がざわりと鳴って揺れている 高いところで風が吹いてる
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恣翁
遠雷の轟きに似て 地の響き 何処の峰や 雪崩れたるらむ
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赤俊雄
全身に春の気配がからみつくニイマルイチロクマルニイイチマサン
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夢士
春立ちて陽の暖かく群すずめチュンチュクチュンと井戸端会議
15
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詠み人知らず
暖房を点けない午後は部屋中を 紫煙で埋めて 始める掃除
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千映
床下の保存馬鈴薯芽が出てるもうすぐ春の嬉しウインク
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千映
雑草と呼ばれる類のものたちのたくましさ知る雪消えるころ
15
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炭酸水
わき目も振らずに飛び込んだ軒下でタヌキと一緒に雨宿り
6
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朧月
しとしとと世を潤して春時雨かおる花色嵐の予感
11
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恣翁
そぼ降れる雨に煙れる花冷えに 海棠 臙脂の色鮮やかに
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まろ
貝寄せが遠し記憶を見付けては蘇らせて頬を撫でゆく
5
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詠み人知らず
ひょろひょろと上に伸びたる雑居ビル 剥げた塗装に 隠せぬ無念
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たけくらべ
晩冬のみちのく行かば空晴れて木更ぐ森に舞うは風花
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風船人
立春の陽射しに氷柱も解け出しぬ飛行機雲は晴空分けて
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夢士
翡翠の餌食みをりぬ春の川銜えし魚の銀鱗光る
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笹原八
人形はピンクのフリル身にまとい誰とも似ないゆえに美し
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