うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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へし切
吹きあれし野分の風にさるすべり道辺に赤き散り花の跡
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松本直哉
ほのぐらきパリのメトロの通ひ路に玲瓏と鳴るヴィオロンの音
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つばす
採血に不慣れな看護婦針さして 未だ消えない五センチ青痕
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詠み人知らず
楽をする疲れた夜にスライサー油断をしたら指をシリシリ
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綿釣
鉛筆を尖らせて描いたヒガンバナ 君のこころを抉るごとくに
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ななかまど
長月の火照りののこる夕暮れの路をゆくのは吾と影だけ
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詠み人知らず
草の香をまとゐて小犬驅けめぐる名殘の夏の夕風やさしい
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詠み人知らず
つゆ草の岬めぐりて遠い夏臨海学校の苦いおもいで
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西村 由佳里
グラスにはひいふうみいよの氷たち何もせずともカシャンと崩れて
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吉野 鮎
幼子の歩みに眞似ぶ一歩目の十五キログラム 儚げに重く
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永久の詠み人
わが精子 辿れる先をふりかえれば妻の卵子は待ち受けてしか
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舞
畏れつつ胸に抱かれし乙女子も今寝乱れて吾れ蹴り出され
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内田勝也
「私」はただどこまでも「私」この自獄の輪に沈む「わたくし」
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もなこもち
どうなるの？エアコンなしでは眠れない夜が年々増えていったら
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横井 信
まだ熱を冷ましきれずに長月の夏の名残りに揺れる道草
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つばす
真夜中に何かがピンポン連打する 娘怯えし野分けの猛威
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千映
音楽が樹々の合間をくすぐってリズムを取る手と足も笑顔に
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内田勝也
わが内の螺旋形した遺失物無くせしものは輝いて見え
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路人
長月の朝香ばしき営業マンの持ち帰る素敵によくあるクリスマス企画
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路人
新橋居酒屋やなぎやの上に月ありなぜまっつぐに歩けねぇのか
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