うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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兎桃
山行けば名を知らぬ鳥繁く鳴く汝の縄張を侵す気なくに
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滝川昌之
文庫本顔にのせたままうたた寝をテラスでできる素敵な季節
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半格斎
虎杖を揺らして吹くや春風に 裏白見せて踊る葉先よ
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芳立
四とせ経て街ゆく人の影あればいざやことしは夏も来ぬめり
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び わ
パソコンに入りすぎてか目がほやけ庭の緑が吾が目を庇い
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兎桃
暁の光を受けて熟れたると見紛い若き桜桃採りぬ
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痴光山
ふかふかの黒土の畝へ苗運ぶ猫車も忙しき 春のたけなは
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海野 冬雪
初夏制し夏日来たりぬ春や夏梁のごとくに季は二本柱
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うすべに
まっすぐに水平線のくぎる空 海の青さにこころ拡げる
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海野 冬雪
深緑 鎮守森 妖視線 百目鬼めく 紅海石榴
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海野 冬雪
春は夏 陽をたっぷりと あおし野々 早熟少女の笑みの色
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音蔵 雅秀
野良ゆかば 緑の炎どこまでも 春の花々 彩りを添う
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音蔵 雅秀
あちこちで ツバメ巣作り忙しなげ 春は駆け足 その速きこと
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茂作
さつき雨ゐたくな降りそ荒れ畑の 土重ければいかが起こさん
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夕夏
そいねするねこのらんちゃんさっちせりむかでをたいほそとへぽいすて
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うすべに
夕暮れに広場をすべる なめらかに交わる曲線つばめの飛翔
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滝川昌之
落花した躑躅を踏まないようにして初夏の舗道で気にする歩幅
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兎桃
谷深み新緑少し遅ければ和毛をつけた若芽吹きたり
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澪子
谷川の流れる音に誘われて早や咲き初める大和撫子
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小林道憲
萌え出る若葉の緑に 陽光の輝き満ちて 嵯峨野路をゆく
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