うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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詠伝
花冷えに桜見上げる人の絶え久しく杜に静謐来たる
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滝川昌之
初夏になり入日薄れぬ西窓に若いモミジの葉影やさしく
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コタロー
風呂上がり長く伸びたる爪切れば猫の氣持ちもひしひし解る
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詠伝
卵吐く珊瑚のように手を伸ばし何を産むのか月夜の桜
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コタロー
電柱の上に鳥の巣あるらしき雛は見えねど聲は高らむ
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コタロー
「ごめんね」と云つて拔きたる庭の草五月の風に鳥が囀る
11
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恣翁
石組みを伝ひ 落ちたる遣り水に 蔓延る ハートのユキノシタの葉
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森川
雨浴びて 心地良さげな 柿若葉 今日は日差しを 浴びて嬉しげ
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詠み人知らず
寝転がりテレビは野球そよそよと 電灯のひも 揺れる土曜日
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夕夏
かわいいだけじゃひろわれぬみちわたるけむしとかめのはるのみちゆき
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新座の迷い人
不如帰 何処え失せたか 声もせず 托卵出来ず 移り住みしか
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び わ
こでまりは白き衣（ころも）着うつくしくまるくさきけり小手毬をこえ
4
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詠み人知らず
閉じられたパラソルである僕たちは夏の終わりの潮風である
7
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石川順一
十薬の葉にある白き鳥の糞またはペイント花と思えり
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千映
花林檎キウイ花が絡みつくじゃれ合う美人姉妹なんです
11
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コーヤ
つつじ花命の輝き目映くて萎みの今日は儚さ滲む
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ガイトさん
悲しさはしょっぱい味がするのかな海の黒さと涙の味と
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りんす
いつの日か思い出せたらいいよねと午後五時の風 海を見つめて
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詠み人知らず
不可逆の呪縛のような秒針も 百年経てば 誰も知らない
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詠み人知らず
哀れみを貰えぬ猫で構わない爪は隠して日向に眠る
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