うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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夏深
曇り空に幾何学模様の送電線アングル変えゆく始発の車窓
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夏深
窓を打つ雨音時に激しきに遮られしや聞きたき言葉
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助平小町
いたずらに人をおちょくるその訳は 愉快的悦 煙草が美味い
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丑之助
テンションの下がりたる我生きている価値もなければ死ぬもまたよし
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丑之助
希死念慮汝のせいではないにしろ生きてる意味の見えぬ深更
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丑之助
世の中の夢を集めて煎ずればどす黒エキス絞り出るらん
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丑之助
腰痛は魂弱む劇薬か予定キャンセル部屋でくすぶる
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横井 信
朝顔にそっと降り積む蝉時雨風を追ってく夏色トンボ
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彩
この味が いいねと言う役 不在だが 七月六日は そぼろ記念日
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谷村思亜
また今日も 心をひねりつぶす音 過去は煉獄未来も煉獄
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灰色猫
真夜中の鏡に映るおぼろげな自分の影を手招いてはだめ
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みのる
一陣の風に卷かれてクスノキの大樹踊れる初夏の空
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みのる
わが胸の兆しのやうに降り初めていつか激しき雷雨となりぬ
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みのる
他愛なき我が独白も吹かれたり木靈さざめく森を拔ければ
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さくらねこ
閉鎖した隣の事務所次の朝この子頼むとパキラの鉢が
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キタキツネ
上書きで消せる過去ならもう一度やり直すこと出来たらいいね
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夏深
遠くから叫ぶ声して振り向けばスペイン風邪におののく群衆
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夏深
薄暗きステンドグラスの窓際の席で渦巻く琥珀の色
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青色銀河
頭ではなくてこころのことばには重さがあって安心するんだ
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つばす
細い路地御神燈灯す夏祭り 浴衣きた子らはしゃいだあの夜
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