うたの一覧 (カテゴリー：家族 並び替え：新着順)
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音蔵 雅秀
大正と昭和戦中戦後生く 親父の時代 正に激動
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岡部 佳莉茉
捨て鉢の 私を迎えに きてくれる あなたがうっかり 生んだ私を
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海野 冬雪
「義父母から礼は聞かぬ」と母は言い 古き良き田舎はそんなもの
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音蔵 雅秀
短命に逝きし父母 その余命 もらい生かさる そんな気のする
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び わ
ホテルにて窓の外では雨しきり一風呂浴びて家内と食事
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滝川昌之
湯上りに温泉街を歩いたね宿の下駄履きスマートボール
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継海
鍵閉まり家へ入れぬ我を見て眼差しだけの父が哀しく
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兎桃
雨の日に一杯分の珈琲を妻と分かちて食堂に飲む
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へし切
子は子供 幾つになろうと「おめでとう」ＬＩＮＥで告げる今日は誕生日
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び わ
家内から写真一枚贈られるスマホに写る新緑の森
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さえね
いくたびも指さしたるか日本地図に痕つきたりし四国中央市
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さえね
ウェルニッケ野の中いかにあるぞかし入りてぞ何か直さまほしき
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さえね
ゆっくりと歩ければよい肩なんて上がらなくても生きてればよい
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さえね
三十年通ひし会社を地図上で指し「ほんたい」と父はつぶやく
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さえね
「あたらしきさけ」が何かは判らねど父の大事なものであるらし
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滝川昌之
カルガモのお引越しなどハラハラと妻と観ているこの居間（今）がいい
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さえね
さかやとは何かときけば娘の名入れまちがえどなほも娘を
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さえね
胡瓜の絵の横に左の手で書きし さゆり の文字のふるえ 生きるべし
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さえね
人のことば かくもたやすく奪はるることまざまざと見せつけられぬ
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さえね
わが父のことば出し入れする役の小人解散して戻ってこない
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