うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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音蔵 雅秀
枇杷の実の たわわに生りて 枝垂れおり 思い出される故郷の庭
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舞
花かざし大宮人の見る空と同じ空みる飛鳥駅舎に
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Aquarius
郵便物ポストにないとホッとする日々の変化を持て余しぎみ
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横井 信
動じないようになりたい寝不足の朝のまぶしい窓辺のひかり
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海野 冬雪
限界を抱えて縮む郷里にあり パスつなぐスペイン式なり
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杜鵑草
和歌の浦のどかに見むと思ひしに見るかたなしとやがて帰りき
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ななかまど
道の端がわれの居場所と心得て万年草は黄色に縁どる
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鷹枕 可
自殺海岸泳げる若者へ射抜かれてみづから車の下へ照るアポロ
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鷹枕 可
檻車押しつつ奴隷運ぶ牡丹は緋ににじみそむ、エディプス！
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鷹枕 可
絵言葉の闇綴ぢひらく偽教父いつよりこのをとこわが鑑
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天野まどか
搖るぎなき眼に力あり猛禽の空切り裂きて風となりけり
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へし切
もののふの背中がものいふ生き様の傾くこころはおおふへんもの
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天野まどか
荒天に帆を張り進む舟思う吾が張りたるは襤褸襤褸の意地
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音蔵 雅秀
忍耐は 美徳なれりと人は言う 耐えずに済まばそれは幸せ
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音蔵 雅秀
身勝手の 放ちし害獣 増へるのは 自然の摂理と 思うなれども
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舞
軽やかに歩むを追いて風薫る露なきクニの水無月の朝
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茂作
いにしへの書を讀みやみて瓢箪に ひとり水やる日は夕べなり
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横井 信
水無月の濁る流れにひかり跳ねそっと細める夏の眼差し
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Aquarius
能登半のトリガーとなる奥能登で石川地震揺れ仕舞いかな
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ななかまど
傘竿に雨の鼓動を聞きながら遠回りする紫陽花の路
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