うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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滝川昌之
エアコンを切れば聴こえる風鈴は近所の老婦の縁側からの
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痴光山
梅雨のあさ桜並木の青葉闇 くぐもるみんみん きみ鳴き初めや
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音蔵 雅秀
温暖化 地球各所で大災害 自覚無くても 吾も加害者
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音蔵 雅秀
敷き詰めし 砕石破り 芽吹くかや か細く小さな 名も知らぬ草
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畑中
捨て置かれながく時経しコンテナのかなしみのごと錆散らすなり
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兎桃
鵲のデネブ容易に見つかれど織女牽牛左右分からず
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うすべに
軒端から祇園ばやしの鐘の音に 負けじとうたうたなばたの歌
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痴光山
散策のいつもの「道の農家」にて 「絹さや百円」で絶品サラダ
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天野まどか
雷鳴は怒りのごとく木霊して独り慎み頭を垂れて居り
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茂作
人智れずこぼれて生ひし種ぞとは 見えぬ大葉を摘みて歸らん
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うすべに
さらさらと遠いむかしの物語 読んできかせる竹林の風
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紫の紫陽花
紫も緑に移ろふ萼の色雨來ぬ内に紫陽花は散る
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滝川昌之
欧米化した僕らにも笹の葉に短冊結ぶ和心残り
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痴光山
在の梅雨門に草引く媼の背 蚊取線香の紫煙くゆれり
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音蔵 雅秀
宵来れば 蛙楽団演奏会 同じ音色で飽きることなく
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音蔵 雅秀
林抜け 思わぬ鳴き声ハッとする 梅雨の晴れ間に 蝉時雨降る
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秋日好
曇り空二十一度のお出迎え肌がしっとりいかない不思議
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うすべに
色あせて陽ざしをうらむあじさいの 根元すずやかむらさきの花
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痴光山
土手往けば灼熱の川原を覆ふ葛 ひげ先は指を 生なまと巻く
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恵雪
洗濯物を靡かせ吹ける温風に乗りて届くは蝉の初鳴き
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