うたの一覧 (カテゴリー：その他 並び替え：新着順)
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トウジさん
山の端に延びるがごとし鉄の路霜風凍みて竦みたんめり
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はるのかおり
唐突に風雨強まる音がして昨日磨いたドアの哀しみ
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名鈴
恨み果て 息の絶えなば その憂さの 凝りて死霊に 変じ荒だつ
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水紫
年の瀬に道で埋もれる雪椿部屋に籠ってはカップ麺ひとつ
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葛城
叶はばと先づ祈りをり祈れども神應へずばただに問ふべし
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橘
過密避けそれに慣れしかいつの間に人多くあれば尻込みをする
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トウジさん
愁嘆しこの身の始末あに着かむ心地惑ふも迎ふ年瀬
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さいおん
吾船波 海若懸而 漕出而奴 行方不知 彷徨流鴨
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桃山
思えばとこの七か月振り返るキーステーションはパソコンの前
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舞
年の瀬も新年もなく歩みゆく暮れ行く空をただ眺めつつ
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葛城
人の世の暮れゆくも明くも埒外の天の運びに委ねてゆくか
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緒川みるな
歳の瀬をはやちの如く降り注ぐ有明の雨靜もりて降れ
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紫苑
空白の夏に真昼のたゆたひは合歓の吐息の雲となるまで
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ひめくり
私鉄より新幹線に乗り換えゆ待つ人の居る駅に向かわん
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横井 信
山寺の鐘も鳴らない年の暮れ枯葉をぐっと踏みしめて行く
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さいおん
河上 浮而居者 岸近 頓波海若 浪立返流
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谷村思亜
悲しみの酸で心が溶け出さぬ 永久にこの夜の救いは来ない
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麻倉ゆえ
暮れていく広い空から目を背け缶コーヒーのように縮まる
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詠み人知らず
でていって 私の家に 寄生するな ワンルームは 寄生されていく
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橘
参詣の青い眼も不思議げに鈴の緒触れぬ幸先詣で
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