うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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大上
眼を閉ぢて月の深まる朧夜を霧の隋に降り仰ぎ觀る
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大上
進む酒旨い酒とは酒瓶の傾むことこそ気がつかぬもの
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千映
金木犀落ちたる花がそのうちに茶色に変化土と同化す
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滝川昌之
あれは誰 茜の落ちる薄闇は 会いたい人の影ひきよせる
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新座の迷い人
ベランダの 片隅に咲く 秋桜 仲間少なく 淋し咲くかな
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石川順一
芋虫が姿を消した真夏には天道虫も姿を消した
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ＫＥＮ
いにしへの神のたたら場朱に染めて秋の巫女たち白霧と舞う
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吉野 鮎
薄絹をひろげる今宵半月の朧の影は遙かなりゆく
22
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吉野 鮎
高空に鋭き百舌の聲響く綴刺せとふ草叢のこゑ
15
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吉野 鮎
敷く黄葉は櫻並木にひごと積み桂花の香りうすらふ朝
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吉野 鮎
北面の山のなたりに竝ぶ墓畦に燃え咲く供花曼珠沙華
14
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秋日好
もみじの葉落ちて蜘蛛網に留まりて雨降りを待ち地に還りゆく
17
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詠み人知らず
手も入れぬ 庭の浅茅に集けるや 競ふがごとく虫の音高し
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灰色猫
吹き荒ぶ初秋の風の冷たさに言の葉たちをちゃんと握って
18
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灰色猫
じっちゃんと一緒に突いた石臼は今はめだかの楽園となり
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灰色猫
夏風のそよぐ縁側よく冷えた田舎の麦茶はとても美味しい
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是瓜
常緑の 低い垣根に隠された赤い葉一枚 生まれはどちら？
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石川順一
コスモスや金木犀が咲き誇りまだまだ陽射し和らいで居る
1
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横井 信
揺れている テレビに映る コスモスに 君の黒髪 思い出の中
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石川順一
雲多き空には鳥さえ飛ばぬのに地上の人はぞろぞろ動く
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