うたの一覧 (カテゴリー：自然 並び替え：新着順)
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ななかまど
病葉が赤きトマトを支えおり若冲描きし命の姿か
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とはと
連想を抱え坂道上る身と芋を幼く蒸す不便さ
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詠み人知らず
雨だれとピアノのテムポ似通って速く鳴ったり遅く鳴ったり
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詠み人知らず
夜空から何を数へて雨だれは一雫また一雫づつ
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詠み人知らず
傘マァクまた傘マァク傘マァク今さら梅雨の敗者復活戦
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詠み人知らず
血の雨と気楽に言ふ人ゐるけれど本当に降ったら皆なパニック
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秋日好
降ちゆく水草の上寝そべった金魚が今日は水底泳ぐ
12
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秋日好
紅の円がぽっかり雲厚き蒼白に浮く妖しい夕べ
13
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び わ
窓の外雨がしとしと地を濡らす雨情の月は雲濡らす
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吉野 鮎
山たたむ峠に眺む溪深く靜寂のなかを錦繍いそぐ
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吉野 鮎
翆濃き松に絡まる蔦もみぢ沒る陽の金を彩と織りゆく
23
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吉野 鮎
彩に葉を染めて映らふ山の影湖面に逆さの錦繍を織る
21
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灰色猫
長針と短針かさなるひとときに花を咲かせる吐息は零れ
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灰色猫
星々に名前を授けた人類も神話世界も進化途上で
16
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灰色猫
月満ちる朱雀の門の葉二の調べに応える妖怪のあり
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石川順一
ビロードのカラス揚羽の雄の羽根幼虫もちょっと違う色なり
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内藤芽亞
夜空裂く流星見つめ鈴虫達「すてきな夜ね。」と大合唱す
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へし切
秋の雨しくしく降れば鬱々とこころも晴れぬ鈍色の空
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コタロー
しとど降る雨に濡れたる朝顏は色とりどりの悲しみ浮かべ
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コタロー
雨に濡れでんでん蟲蟲かたつむり角を出しつつ行く先探す
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