公彦さん
のうた一覧
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トビウオは 飛んでるときは 忘れてる 自分が魚で あることを
令和八年八月二十三日
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ダーウィンとニュートンの本を閉じたあとトビウオだけが海から出ていった
令和八年八月二十四日
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遠くから誰かのいびき聞こえくる 午後の図書館 人はまばらに
令和八年八月三十日
5
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同窓生ひとり星となりし夜われは何をしてゐたりける
令和八年八月二十二日
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黒き猫車の下で午睡せり 蝉まだ鳴かぬ六月の午後
令和八年八月二十二日
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アスファルトにも 瓦にも 蝉のからにも 降り落ちる 七月の雨
令和八年八月二十三日
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二番人気 あらわれず 良き家庭 築きし故と 噂流れる
令和八年八月二十四日
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初蝉の声を聞く日に豪雨あり 一つの夏に二つの時間
令和八年八月二十五日
4
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メールマン 合羽に落つる雨粒を 街の灯だけが静かに照らす
令和八年九月四日
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墓掃除終へて隣を見てみれば 荒れ墓ひとつ俺を待つてる
令和八年八月二十三日
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二次会のママは楽しいのだらうか 同窓生しかわからない話
令和八年八月二十三日
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石垣のアリの巣アース放ちたり その日いちにち右手を呪ふ
令和八年八月二十三日
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一番人気 ついに来ず 永遠の伝説となりぬ 同窓の宴
令和八年八月二十四日
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トビウオよ お前本当に 平気かよ 飛んでるときの 酸素欠乏
令和八年八月二十四日
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トビウオよ 勝手にジャンルを またぐなよ 皆が生きかた 迷うだろ
令和八年八月二十四日
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月ごよみ めくるその手は タクトなり 演奏交代 蝉からコウロギ
令和八年九月一日
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黄昏を 誰そ彼と知りしとき いつもの夕べ 少し深まる
令和八年九月四日
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われのこと認識できぬ母へゆく 洗いたての服が車中で光る
令和八年九月七日
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怒つていいよと蝉に云つたら 今日は昨日より少しうるさい
令和八年八月二十五日
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七年を地底に耐えてなお鳴けば 怒りもまた生命のかたち
令和八年八月二十五日
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