南都さん
のうた一覧
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寒い日が續くと古い傷などは痛みもします生きてゐるので
令和二年十月二十九日
9
癒えたはずの傷。だがもとには戻...
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名はおろかその花さへも知らざるをきみのかほりを秋風に聞く
令和二年十月十五日
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秋空に高い雲ほどゆつくりと流れゆきをりあはてるな吾
令和二年十月二十日
7
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阿讃より冬の知らせが届いたよカタカタン雨戸を叩く音
令和二年十月十八日
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阿讃とは香川と徳島の間の小さな山...
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カウンター灯りを求め角席で初心者古典文庫本読む
令和二年十月二十日
6
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風立ちぬ自由を手にした麦わらが雑ゴミのうえ主をさがす
令和二年十月二十一日
6
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魚梁瀬ダム季節を知らぬ杉逹が秋の陽をうけ水面に搖れる
令和二年十月二十五日
6
常緑樹の木々も秋の陽を受けて少...
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夕時のフードコートに身を置きてひとの夢など盜み聞きをる
令和二年十月二十六日
5
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紅のひとひら舞ひて名もしれぬ朽ちて果てをる葉の上に落つ
令和二年十一月二十一日
5
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燃料をほぼ焼き尽くし太陽が終の力で紅い血を吐く
令和二年十月九日
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初投稿です。よろしくお願い申し上...
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暑くてもニット一枚持ち歩く山から風が吹いてきたので
令和二年十月十二日
4
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キャンドルに色とりどりのスピリッツ搖れて搖られて我を誘ひをリ
令和二年十月十九日
4
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小さめに音を絞ったボサノヴァにシュプレヒコール混ざるこの宵
令和二年十月十九日
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向き合つた席にすはりてうつむゐてふたりスマホに指を滑らす
令和二年十月二十一日
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鐵板に丸く燒けをるお好みに餘白の意味を考へてゐる
令和二年十月二十三日
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鉄板に無駄があるから食べ易いのか...
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電線の烏の群れを音符だと云ふ火野正平は歌人なり
令和二年十月十一日
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しきしまの大和のものもまたよしと多樣を示す撫子の花
令和二年十月十四日
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平安時代から唐のものがあったよ...
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いちまいの棚田に咲ゐた秋櫻が今日いちめんに山を埋めをリ
令和二年十月十八日
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工場も空も昨日も蜃気楼コスモスの海沖に漂う
令和二年十月十七日
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山里に潮騒の音を運びをリ風に波立つコスモスの海
令和二年十月十七日
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