まゆきさん
のうた一覧
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あと何度 は る か ぜ と言葉にするだろう 答案用紙が一斉に舞う
令和元年六月二十三日
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友達に友達ができた悲しみを満たすために食うカリントウ
令和元年六月二十四日
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ドクダミと祖母が言うとき魔女がいてアロエと言うとき良い魔女になる
令和元年六月十四日
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壊れたら程よい焚き火になるようによく考えられてる設計の椅子
令和元年六月十七日
5
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放課後に秘密で描いた黒板のだれも知らないできたての海
令和元年六月十八日
5
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バスの中ゴシック体で喋る人 それに答えるポップ体の人
令和元年六月二十四日
5
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誰しもが躰の芯に持っている地球儀があり いつも夕凪
令和元年七月六日
5
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ポップコーンを頰いっぱいに詰め込んでそこはかとなく噛み砕くあそび
令和元年七月六日
5
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違いなど些細なもので眠れないあなたのあたまに増殖する山羊
令和元年七月十一日
5
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爆弾をレモンの中に埋め込んで投げ合っているような教室
令和元年六月十四日
4
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はじめてのリップは真夏のポケットで壮絶なまでの液化を遂げぬ
令和元年六月十八日
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お風呂場に生えた茸に動揺し怯えて思わず名前(エミール)をつける
令和元年六月二十日
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愛ゆえにこれまで書かれた詩の中でどれほど人が死んだのだろうか
令和元年六月二十日
4
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体液が泡立つくらい透明なものだけ食べてた そこなわれぬよう
令和元年六月二十日
4
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完全なものの例として はじめからおわりまでをふくむおにぎり
令和元年六月二十日
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穴という穴を塞いでみたけれどわたしの何かが垂れ流されてる
令和元年六月十四日
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この中の三人ほどは二十歳まで生きずに死ぬのだ統計的に
令和元年六月十五日
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体重が1キロ1キロ落ちるたびどこかで壊れていく音がする
令和元年六月十六日
3
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ビスケットの割れたやつから食べる癖変わってないね三日たっても
令和元年六月十六日
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約束のハッピーエンドにむかうならどうぞください毒林檎でも
令和元年六月十七日
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