みろくさん
のうた一覧
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君が置く柄杓に落ちる桜花 水琴窟が音を合わせた
平成二十九年四月九日
40
秋日好さま僕の歌とも呼べないもの...
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大切にしようとしたけど無理みたい 優しくだったらしてあげられる
平成二十九年四月二十一日
36
優しくするのはとても簡単ですけど...
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僕たちは電話ボックスで嗚咽した最後の世代になるのだろうね
平成二十九年四月十七日
34
雑踏に置かれた小さな箱の中で合格...
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去る人に寂しと云えず長き文忍ばせ渡す出雲のお守り
平成二十九年四月二十八日
34
縁結びの神様の力も少し借りて
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足元に梅の花びら 見上げれば軒端の猫が爪研ぐ三日月
平成二十九年四月十四日
28
梅が咲いてたのも、もう随分前だっ...
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コンクリのゾウ舎は今も空のまま 像のはな子になりて帰りぬ
平成二十九年四月二十八日
28
昨年たくさんの思い出を残してこの...
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孫を抱く笑顔を遺影にした父の墓へと歩く 娘の手を取り
平成二十九年四月八日
27
晩年の父の写真がとても少なく、そ...
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火葬場の煙突見上げ母が言う「あなたに何も知らせるなって」
平成二十九年四月十三日
27
余命宣告後に家、事業、葬儀社、法...
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肩を抱き駆け寄る子を見て交わす笑み 高さの違い まだ覚えてる手
平成二十九年四月十八日
27
今の生活に何の不満もないんですけ...
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あの日見た映画の中の曲にのせ きみ温める言葉贈るよ
平成二十九年四月三十日
26
秋日好さまの次に詠まれた一首から...
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戦場で南洋桜と名付けらる春無き国の火焔樹の春
平成二十九年四月一日
25
火焔樹(火炎樹)は鳳凰木の俗称で...
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真夜中に詠まれたうたがいとおしい 貰った本の書き込みに似て
平成二十九年四月十二日
24
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組紐の飾り結びの意味を知る ほどけず止まった手の意味を知る
平成二十九年四月十六日
24
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蓮の葉に移ろう雫映し出す精舎の朝の香りは樒
平成二十九年四月十一日
23
タイ東北部にある寺院の蓮池を見て
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帰りみち 板塀越しの柿泥棒 「また来んさい」とせつない追い銭
平成二十九年四月四日
22
小学校のころ独居のお年寄りから優...
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好きなもの最後に食べる君の癖 薄荷ばかりのサクマドロップス
平成二十九年六月二十三日
22
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終わる夏 コースロープ枕にして初めて気づく 雨音と君
平成二十九年四月十五日
20
夏が、あの頃が、ちょっと眩しい
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君の写真 隠した本の題名を古本屋にてぼんやり眺める
平成二十九年四月五日
19
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みずいろを「ソライロなのよ」といいかえた 水に入って空にいる君
平成二十九年三月三十日
18
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知らぬ子に凧を破られ泣く兄を後追い歩く 少し離れて
平成二十九年三月三十日
18
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