車海老ナリスさん
のうた一覧
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ひさめをば降らせざらむと誓ひたるいでたちいそぐ虹の明らか
平成二十八年七月十三日
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願はくは恋しき人をおどろかさむ蓮の花咲けぬばたまの泥に
平成二十八年七月三十一日
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世の限り人を守りて死なむとす雨にうたるる橙の花
平成二十八年七月二十三日
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たわむれの犀もおもはぬにはか盾とかれし蛇の毒のゆゆしさ
平成三十年六月十九日
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守らむとすれども青き我が箸は豆腐ひとつもつかめぬものを
平成三十年七月二日
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名を忘れ船を忘れてあさぼらけキャベツ畑に雪は降りつつ
平成三十年七月三日
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我を今笑ひたるかと問ひつめて矢車草は闇に咲きけり
平成二十八年七月三日
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八重波や来し方さへも知らざりし君いであはむ荒ぶる神に
平成二十八年七月五日
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春過ぎて蜂去りにける矢車草栄耀も今は薄霞かな
平成二十八年七月十三日
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うつせみのこの世も君の手遊びか九十九の星あはれなり
平成二十八年七月十四日
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みなわなす露の命や我が手にはあやしき札のあだてあるべし
平成二十八年八月十七日
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狩人の青き掌ありし日を何ぞ覚ゆる夏のかたきや
平成三十年六月二十二日
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み雪ふる山にかぐろき君が影たちよりもせず旅をぞしなむ
平成三十年六月二十日
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若草のあらたしき友立ち居りてつよきもよわきも心のあづかり
平成三十年六月二十一日
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をしむべき子らの炎のさかしらよ我は許さじあかつきの船
平成三十年六月二十七日
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神さまも海に沈めた僕の名も何も言わずにトマトは赤い
平成三十年七月六日
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葦の根のみじかき幸をとむらひて赤き眼は涙落とさじ
平成二十八年七月四日
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たいせつなものを壞せば英雄になれるとおもつた虎がゐました
平成二十八年七月七日
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橙の花咲くころの青野こそ終の住処とぞ思ほゆるかも
平成二十八年七月十六日
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くれなゐのかりたる光かがよへばたゆげにこぼるる身のつらきかな
平成二十八年七月十七日
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