なかしぃ卿さん
のうた一覧
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風邪ひいたくらいで孤独死想像す独り暮らしの弱りし我は
平成二十八年五月四日
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寂しさを玉子でとじて丼のご飯の上に乗せてかきこむ
平成二十八年四月二十二日
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図書館で手と手触れ合うその先の本のタイトルどうでもよくて
平成二十九年二月十七日
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震災を無事生き残り乗り越えて今生きていること噛み締めて
平成二十九年一月十七日
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あのとき死ななかったということの...
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一年生なりて友達百人をSNSで作る虚しさ
平成二十九年二月二十五日
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真っ直ぐに歩き疲れて横道に逸れて知りたる蜜の味かは
平成二十八年十月三日
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高校の卒業写真の右上に丸で囲まる我ぞ哀しき
平成二十八年十月十五日
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虐めらる方に訳ありと言へども虐める方に大義など無き
平成二十九年二月五日
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虐められる方にも理由があるってい...
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一人酒馴染みの店でほろ酔えば浮き世のうさも暫し忘れむ
平成二十九年二月十日
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リュックからぶら下げられしぬいぐるみそのチョイスにぞ主張込めらる
平成二十九年二月十三日
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百均で探すは夢か幻か彷徨ふ時ぞ無駄に楽しき
平成二十九年三月二日
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夕暮れの向こう側にはまだ暮れぬ見知らぬ国の営みありや
平成二十九年四月一日
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胸キュンといふにはいささか軽すぎて恋の始まりとは気付かずに
平成二十九年二月十九日
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いつもとは違うルートの帰り道住み慣れた街の見慣れぬ風景
平成二十九年二月二十八日
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ちらほらと灯りつきたる雑居ビル窓の数だけ疲れ人あり
平成二十九年三月十七日
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遥かなる北の大地の物産展旬の味覚を求め彷徨ふ
平成二十九年四月二十九日
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さらさらと時は落ちたり砂時計粒の数だけ悲しみ落ちぬ
平成二十八年十月十一日
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搖れて後ガスの臭ひが滿ち溢る西宮から逃げ惑ひけり
平成二十九年一月十七日
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告白の覚悟決めたる夜の闇夜明け来たりてまた暮れぬるを
平成二十九年二月十九日
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風まかせ何処に向かふか蒲公英の綿毛見知らぬ場所で根付かむ
平成二十九年二月二十五日
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