中森 つんさん
のうた一覧
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おかえりを放つ人など居るはずがないとわかって投げる「ただいま」
平成二十七年七月一日
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かなしみを吐き出すように歌を詠み泣かないようにまた歌を詠む
平成二十七年七月四日
14
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振り上げた拳をそっとひらいたら指の隙間に広がった青
平成二十七年七月二十二日
14
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懐かしいにおいの残るこの場所でバクのしっぽをつかんで眠る
平成二十七年七月一日
13
数年ぶりにうたのわに投稿してみま...
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間違いが起こればいいと思ったの誰も知らないフリルのショーツ
平成二十七年七月十四日
12
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下腹部に君を感じている午後のホットケーキのまるいやさしさ
平成二十七年八月十三日
12
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真っ青な空です 雨はやんわりと頬を伝って土へと還る
平成二十七年七月五日
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ごめんねを言い合えなくて傘の柄をいつからひとりきりで握るの
平成二十七年七月一日
10
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指切りは一度きりです約束は一本につき一人までです
平成二十七年七月二日
10
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雨ざらしされた心の移ろいを花弁で察す紫陽花の白
平成二十七年七月五日
10
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まだ君は覚えているか父であり家族であった彼のひとの声
平成二十七年七月六日
10
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頑丈な檻で守られあなたまで届きはしない小さな「ごめん」
平成二十七年七月八日
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落ちるのは涙でしょうかこぼれるは笑顔でしょうか あなたと居たい
平成二十七年七月十二日
10
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いつの日か「朝よ起きなきゃ遅刻だよ」そんな優しく子を起こしたい
平成二十七年七月二十八日
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哀愁の音符ばかりがフラットに連なる午後へ降る雨のおと
平成二十七年七月一日
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あの日から他人になった人々の穏やかであれ安らかであれ
平成二十七年七月六日
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お世辞すら言われぬ歳になりまして女の生きる世知辛いもの
平成二十七年七月十六日
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二時間の距離の遠さを思い知る観に行けなかった映画のパンフ
平成二十七年七月十六日
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君以外さわってほしくない肩をやんわりよじる満員電車
平成二十七年七月二十一日
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あつい。
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ふれあったところから汗ばんでいく最後はとけて水になるかも
平成二十七年七月二十五日
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