片栗粉さん
のうた一覧
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朝四時に虚しさ引きずり起き出して除雪の夫婦の無言の絆
平成二十六年一月二十七日
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あれほどに会いたいとただ願う日々満月は欠け引き潮となり
平成二十六年一月二十五日
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自然消滅です
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八段を跳べた自信が口数を増やすのだろう ただいま おかえり
平成二十六年二月十日
9
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老け込んだ互いの顔をつきあわせ深まる情の心地よいこと
平成二十六年一月二十五日
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地吹雪は地獄の如し火の如し景色を消して命も奪う
平成二十六年二月十七日
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どこよりも遠く思えり大都市の街のどこかにいるはずの父
平成二十五年十二月三十一日
6
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神棚に供えたままで十枚の封を開けずに平凡な朝
平成二十六年一月三日
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きっとどこかで億万長者が生まれて...
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二時間の作業が終わりこんなこと師走にやればとポスト投函
平成二十六年一月四日
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毎年正月二日目に年賀状を作成しま...
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空となる薬のビンを見つめおり病の在りか心と思えり
平成二十六年一月十八日
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納豆を卵に混ぜて焼く朝の少しのゆとりに取り戻す自己
平成二十六年一月二十六日
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読みもせず専用袋へ容れられる1週間の社会問題
平成二十六年二月一日
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じっくり読みたいとは思っているの...
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缶詰で生きながらえる高齢者世界周遊する高齢者
平成二十六年三月九日
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吹き抜けの無駄ともとれる空間に集まるのだろう孤独の元素
平成二十五年十二月二十八日
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明けまして「年越しましたそば」などと初笑いしてすする朝食
平成二十六年一月一日
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年越しをする前に食べられず寝てし...
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仮死産の君は疑うこともなく思春期となり生きるを惑う
平成二十六年一月二十四日
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彫り浅い鼻筋嫌う思春期に実父に似てると決して言わず
平成二十六年一月二十九日
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言うならば怠け者こそ相応しい軽めの鬱の我のあだ名に
平成二十六年二月一日
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この胸のどこかに父は住み居りていつでも優しくごめんと謝る
平成二十六年三月八日
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春分の吹雪に大地は泣いている命を奪う高炉要らぬと
平成二十六年三月二十一日
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深夜には聞き慣れぬ音の溢れおり我の眠りをいまかいまかと
平成二十六年一月十四日
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