蜜柑さん
のうた一覧
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ふしだらと言われて育ちふしだらな女となったほんと嗤える
平成二十六年九月十三日
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小学生の恋をふしだらと罵倒した母...
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さむいねと書き消し書いたゆびさきが冷えきっている送信ボタン
平成二十五年二月二十七日
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その指が隠し釦に焦れるのを見たくて今日はこのシャツを着る
平成二十六年九月十二日
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2013.03.03
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あき告げる便りのなしの熟れゆくをもぎ取らばこそあふるる甘露
平成二十六年九月十五日
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光源氏様の詠んで下さった「いまさ...
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冗談で抱き寄せられた右肩に残る感覚いきができない
平成二十五年三月二日
8
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何度でも確かめたのはやりきれぬさびしさだった愛じゃなかった
平成二十五年三月五日
8
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味見してさよならですか ひとくちじゃ美味しい場所に届かないのに
平成二十六年九月十二日
8
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皮剥けば甘き果汁の溢るるを棄て置くなかれ秋の夜長し
平成二十六年九月十五日
8
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名前すら思い出せないあの人の体温だけが忘れられない
平成二十六年九月十二日
7
2013.04.12
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デートより逢引という語が似合う指輪をはずし繋ぐ左手
平成二十六年九月十三日
7
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ただじっと見えない罠をめぐらせてあなたが来るの待っている蜘蛛
平成二十六年十月四日
7
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全身を蝕んでゆくただ一度重ねただけの唇の熱
平成二十六年十月八日
7
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嫁さんと呼ばれるたびに奪われた自由をおもう奴隷なのです
平成二十六年九月十三日
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檻の中手を伸ばしても届かない貴方と自由貴方の自由
平成二十六年九月十三日
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貴方が欲しい、自由が欲しい 自...
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後付けで理由を探す関係を欲望だけと言い切れたなら
平成二十六年九月十五日
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秋雨の日々は許して秘め恋を悟られぬよに傘下の雫
平成二十六年十月二十二日
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瘡蓋を何度も剥がし確かめる 流れ出す赤、痛み、生きてる
平成二十六年十月二十四日
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口下手な似た者父娘のわだかまりそのままにして旅立った父
平成二十八年七月二日
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行き先を持たぬ私と待つ人が居るあなたとが交差した闇
平成二十六年九月十二日
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心など良いからせめて欲望をひとしずくだけ我に下さい
平成二十六年九月十三日
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