雲居の月さん
のうた一覧
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雪花や枝垂れ桜に咲きにける春偲ばるる冬の鴨川
平成二十三年十二月二十日
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小夜更けて水面に浮かぶ月影や君を想へど夢のまた夢
平成二十四年一月十一日
14
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何がためひとり憂き世にながらへむ夜半の月さへなほ恨めしき
平成二十四年九月十三日
14
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世の中に枯れぬ花こそなかりけれされど咲かぬはあるぞ悲しき
平成二十四年十月三日
14
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遣る瀬なく世を眺むれば小夜更けて月の雲居に秋風ぞ吹く
平成二十八年十月二十五日
14
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夢よりも儚き時の移ろひに誰や知るらむ我が行く末を
平成二十四年十二月二日
13
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桜花冬越さずして咲かざらむわが身同じか春は来にける
平成二十四年三月六日
12
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懐かしきコルクボードの写真には祖父に寄り添ふ初孫の僕
平成二十四年八月十三日
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祖父の四十九日にて。
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かなはざるあぢきなき間のひと世ゆゑ春の心を君な忘れそ
平成二十五年三月一日
11
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ながむれば空のあなたに見えつらむ影な隠しそ夜半のうき雲
令和二年二月二十一日
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なんだろう寄せては返すこの想い消えゆく僕の白き砂城
平成二十四年八月十三日
9
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さみだれの雲居に通ふほととぎす春のなごりを空にとどめて
令和二年七月二十一日
9
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君がゆゑまだ宵ながらおどろきつ夢の通ひ路逢ふこともがな
平成二十四年三月六日
8
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儚さに世を憂ひつつながらへばいざ今絶えねつらき玉の緒
平成二十四年十二月二日
8
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思ひきや見果てぬ夢と知りながら月の雲居にめぐりあふとは
平成二十五年六月五日
8
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朝ぼらけ儚き影は絶え絶えに夢か現か君を想へば
平成二十三年十二月十九日
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白妙の衣纏ひし比叡山冬を告ぎなむ京の都に
平成二十四年一月十一日
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わけもなく秋の夜風に吹かれつつもの思ふ身ぞ今は寂しき
平成二十四年九月十三日
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春の夜の夢ばかりなる月影に絶え絶えかかる夜半の浮雲
平成二十四年十月二十四日
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音もなく雲居の空に照る月の影こそ見えね身は焦がれつつ
令和三年九月四日
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音もせで わが袖は 来ぬ人を
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