詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
サルトル
年齢と共に冷え行く我の指掴めるものはすべてが無機質
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史乃
陽を受けた背中が熱い孤独だけ摘んで拓いた道行かんとす
7
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史乃
空に満つ大和は狭し黄昏も神は隣人愛せよと言ふ
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葱りんと
安上り 一週間のご褒美に第三ではない本物ビール
13
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へし切
しがらみも時に縛らるなき身とて何か侘しき老いの日々かな
20
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KEN
ぬばたまの 西の夜空の つくよみよ この身射ぬけよ 冷たき火矢で
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横井 信
飛び出した勢い止めて深呼吸 雨の香りにいま少し待つ
20
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バロンマン
今そこで引っこ抜いてきた大根の青い葉っぱがここまで美味い
12
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滝川昌之
赤本の受験生から遠ざかる 風邪気味 車内で無言のエール
22
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可不可
AIが人に逆らふ未来なら 人が神に背いたクローン
10
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露草
吹き荒ぶ那須のおろしを負荷として踏ん張り歩き贅肉落とす
13
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紫草
愛弟子と師の別れ際など描かれて涙しあとのお茶の美味さよ
10
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西村 由佳里
じゃがいもをかごに入れつつ見てゆくは豆といっしょの小オニのおめん
4
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ななかまど
雪の上にとよとよとよと降る雨は寒に慣れにし思念潤す
8
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サルトル
半月を背にして歩く夜の道漏れた吐息は闇に消えゆく
12
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アスリート
午前五時早起き鳥が闇で啼く 駆け抜けて行く若い足音
8
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風船人
あなたはねタイプじゃないのとメール来る午後十一時五十九分
3
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新座の迷い人
何方だか 分からぬけれど 拍手呉れ お礼したくも 出来ぬ悲しさ
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詠み人知らず
購買欲あおる心の隙間をつく高齢者向けに溢れる広告
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朝野沙耶
うつせみの世に現など無きものと夢知りたれば寝る夜侘しき
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