詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
「ヤマサ」の祖 不輸租の醤 売り捌き 人めきし業 離れざりてけむ
15
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へし切
肉が鳴る骨を軋ませ ぶつかれば がっぷり四つに沸き立つ土俵
28
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灰色猫
ミツバチの刺繍をほどこす夏風に私の恋が咲いてもいいよう
25
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滝川昌之
柔らかな若葉にずっと戯れて5月の風は保育士志望
25
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滝川昌之
風も笑む 谷中生姜に稚アユ天 縁台ひや酒 子ら遊ぶ声
22
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恣翁
麦秋は 赤児をあやす守り唄のごとく 哀しみ湛へたりけり
23
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灰色猫
孤独さを自覚するためスクランブル交差点にて詩を朗読す
23
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へし切
明け立てばくれなゐふかき花の色 夏来にけりと今朝初に咲く
31
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滝川昌之
「まずビール」そんな顔したアジサイが ごくごくごくと雨すいあげる
29
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灰色猫
いつまでも空になれない噴水はぼくらのかわりに泣いているのだ
23
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恣翁
梅の実を弄りたる影 一条の 燻れる香に偲び 雨聴く
16
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へし切
五月雨の音さへ愛し思ひ寝にひとり音を聞く夜半の床かな
34
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滝川昌之
初夏になり入日薄れぬ西窓に若いモミジの葉影やさしく
28
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恣翁
門を閉ざし 籠もれる書斎の日は長く 床掃きし後 独り香焚く
22
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へし切
あしひきの山ほととぎす汝が鳴けばさらぬ別れのひとぞ恋しき
34
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灰色猫
気がつけば僕ら開かぬ箱でしたお互い自分の鍵を持たない
23
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灰色猫
事務的に話したつもりが愛でした一緒に死ねるとあなたは言った
22
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恣翁
榧林 潮のごとく 風に鳴り 分教場の玻璃窓揺れたり
23
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灰色猫
天界へ通ずるような白木蓮ふしぎな感覚香りひろがる
19
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恣翁
光満ち 土の香の風 麦畑の 青き野面を蒸すがに渡れり
25
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