詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
秋萩にうづめられぬる甃 昼すら 虫の音 乱れて聞こゆ
18
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恣翁
夕靄の 低く迷へる山科に 薄っぺらなる月の射し初む
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滝川昌之
塩害を嘆く農夫が顎で指す傷んだ廃棄野菜の小山
28
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ひよこ豆
老いた手をしっかと握る小さな手笑みの溢れる横断歩道
25
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横井 信
草むらに隠されている蜘蛛の巣にしずくが光る朝靄の街
13
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リクシアナ
言い含め旅に送りし君なれど帰る家なき秋風の里
26
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KEN
ほほがしは ひとつ落つれば またひとつ 思ひを埋めて 秋の深みに
18
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恣翁
秋霖を聴ける 書斎の闇の底 咳きひとつ 沈みたりけり
23
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へし切
ぬばたまの夢の枕の藤袴かほり懐かし君がおもかげ
24
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千野鶴子
歩くには月の光で十分です陽の温もりは愛しいけれど
11
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夏夜
秋風にはやる気持ちと裏腹に遠くに聞こえし焼き芋の声
8
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舞
仕事愚痴家には入れぬ男の子なる小さきながらもこれも覚悟と
8
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KEN
かんなづき ひとなしづきに 暦止め もみぢの奧で 哀しむ祠
11
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横井 信
鮮やかに色づく柿に忍び寄るカラスの見てる荒屋の窓
12
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コタロー
例へれば將棋の駒の「歩」の我も一歩一歩で「金」にもなれる
11
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ひよこ豆
軒下にひろがることの許されず ほそぼそ揺れる箱入りススキ
15
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深谷真雪
ニゲタイとニゲタクナイがせめぎ合うなんと弱い己だろうか
10
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千映
ジャズ演奏掲示の板の文字までも秋色となる地下鉄の駅
11
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詠み人知らず
もう二度と語る事ない秘め事は瞳の奥でうつくしむ夢
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恣翁
寝覚め月 外しそびれた簾の外に 梧桐の葉の散れるを覚る
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