詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
松本直哉
反帝の立て看板を担架とせむ無援のひとを送る葬列
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松本直哉
たれもかれも討ち死にしたりはつなつの六時間目の古典文法
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河のほとり
梅の花かほる夕べのつかの間にまたおもかげの消えゆくや誰
18
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芳立
また知らぬ男がそばに見をるらむ雪夜の閨に灯を消すさまを
6
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芳立
神さびやこれを世としてわれとして果てにし犬に白雪のふる
6
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松本直哉
瑠璃茉莉風に吹かるる秋の日のみじかき午後のはや暮れそめぬ
11
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へし切
山はみな錦織りなす秋景色 色づき初める櫨のもみぢ葉
22
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へし切
こゑはして姿見へなきほととぎす見もせぬひとの恋しかりけり
26
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卯月
さくらぐみみんなまっすぐまえをむきさよならぼくたちのようちえん
7
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只野ハル
キーを打ち書いては消した言の葉の散りも積りもせず忘れられ
12
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芳立
わが影をいづれの水にうつし世は選びまどへど海に還らむ
6
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卯月
太陽のまっただなかに出かけようあたしたちずっと友達だよね
5
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芳立
オリオンの両手雄々しきそのもとに佇みをれば霜は鳴るなり
10
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小林道憲
われよりも若くして死し人ありて 軒端の柚子に霰降りしく
11
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芳立
かねてより照らしてやまぬ御光にくらしばかりのわが身なりけり
7
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芳立
世のあやのながめうつれるわが窓に残るかへでの枯れ葉ひとひら
9
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恣翁
悠々と 鉈豆煙管を 五徳にし叩きて 老の灰を落としつ
13
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芳立
いまここにわれを照らせり菩提樹のもとへ射しにし遠きあかつき
9
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河のほとり
わがふかき思ひのいろを知る友は風に散りゆくもみぢばかりか
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恣翁
溝溜めの底に あの夜の寒さこそ 捨てつる出刃と残りたるらめ
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