芳立さん
のうた一覧
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春ごとにかくや咲き散る山桜たれも見ぬまますぎのこなたに
平成二十八年四月六日
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よもぎふのひと草の身もさくら咲く国に生ふればにほひありけり
平成二十八年四月三日
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菜の原にかすみこぼるるさくら花かぎりも知れぬ色とこそ舞へ
平成二十八年四月三日
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この春も変はらぬ色にさくら花あらたの風をもろともに受く
平成二十八年四月二日
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残業のあとには風がつめたくておぼろ月夜がもつたいないね
平成二十八年三月二十八日
9
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桜樹につどふ人らは待ちかねてつぼみばかりを花とみるらむ
平成二十八年三月二十七日
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世を知らぬよもぎの宿にをちこちの花のたよりを鳥の音ときく
平成二十八年三月二十二日
6
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とぶとりのあすかあらむとしら鷺も枝にはとまりて花を待つめり
平成二十八年三月二十一日
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風泣きし路はあかりてこの春もまがはぬものと今ぞおぼゆる
平成二十八年三月十七日
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なほ寒き風のもどれる川岸にひと筆ひくや菜の花のいろ
平成二十八年三月十三日
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荒れつちや風のいく日をしのびきて夜半にわたれる春雨のおと
平成二十八年三月七日
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人のみや時は止まると思ふらむこぞもことしも草萌ゆるころ
平成二十八年三月五日
9
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面かげとみるべきひともおぼえねどなどて恋しきおぼろ月夜は
平成二十八年三月五日
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早咲きの桜ひとむらはじめての紅をさしたる君のおごりに
平成二十八年三月三日
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春をみず朽ちし老い樹の刈りばねにはやさみどりの萌えいづるかも
平成二十八年三月二日
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さかづきの隠るる夜は梅の香に酔ひつつ浅き夢もこそみめ
平成二十八年三月一日
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風もどる堤のなみ樹つぼみせで待たれぬ色にさざなみの立つ
平成二十八年二月二十九日
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うぐひすの来鳴かぬままに暮れゆきて月は春べの色に出でつつ
平成二十八年二月二十三日
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けふならでいくたびや見む梅の花めぐる春にはかぎりなくとも
平成二十八年二月二十日
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霜のふる百夜をたへて春来ぬと思へば惜しき星もありけり
平成二十八年二月十六日
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