恣翁さん
のうた一覧
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春の夜の山の吐息か 梟の 声に月こそ 曇りゆくめれ
平成二十四年四月三十日
22
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春気満ち 桃の花弁浮かべたる 長良の川を 香魚上れり
平成二十四年四月二十九日
18
郭を環りて皆山にして 紫翠堆し ...
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一抹の 薄紅の雲に似る 残りし桜花 雨に烟れり
平成二十四年四月二十八日
22
昨晩、帰省しました。 こち...
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黄昏に 細やかに降る緑雨こそ 落花夢見る睡り誘へ
平成二十四年四月二十五日
22
病に侍して十旬 家を出でず 半...
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湘水の女神 奏づる瑟の音の 怨みに堪へで 雁渡るらむ
平成二十四年四月二十四日
10
瀟湘より何事ぞ 等間に回る 水...
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花に連れ 客散らしたる俄雨 垂綸の翁 独り残れり
平成二十四年四月二十三日
12
急雨沛然として 花 風に散り ...
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はらはらと 花の重さに堪へずがに 風そよ吹かで 桜散りゆく
平成二十四年四月二十日
22
拍手を下さった方には申し訳ない...
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郎女の面にかけてし ザーメンに 似て 花弁の地に貼り付けり
平成二十四年四月十六日
12
過ぎゆく春の、生々しく暴力的な...
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酣の桜は 天を傾けて 募る雨から 花筏かも
平成二十四年四月十二日
18
昨夜の雨を詠みました。 「...
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陽傾き 酒亭に望む東山 入相の鐘 雨花に響けり
平成二十四年四月九日
24
烟濃やかに 山淡くして 晴沙に映...
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花見むと賑はふ宮も 散りぬれば 番ひの鶯 呼び交はすのみ
平成二十四年四月五日
10
花開きて万人集ひ 花尽きて一人...
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生温き水の上にも 風のなく うつら夢見る 淡き桜は
平成二十四年四月五日
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春空に 幽かに白き爪の痕 蝙蝠舞へる路の上の月
平成二十四年三月二十八日
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昨日、最寄り駅からの帰路に見た...
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鳥啼けば 月は杏の花陰に 沈みにけむか 夜の明け遣らで
平成二十四年三月二十七日
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子規 啼き罷りて 百舌 鳴く ...
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一群の鴎 忙しく飛び立ちて 鋭き声で貪り鳴けり
平成二十四年三月二十六日
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日曜日、三浦半島の久里浜に出か...
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校庭の榧に混じりて 純白の 辛夷の花ぞ 陽に向かひける
平成二十四年三月二十二日
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通っていた小学校の講堂に続く道...
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啼く鳥に夜明けを覚り 仄白む 障子の色に 晴れたるを知る
平成二十四年三月十九日
26
鶯を聞きて 纔めて暁を覚え 戸...
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降る雨に 栄華儚き石垣は 花霞籠む 往時の儘に
平成二十四年三月十二日
12
竹田の岡城は、訪れたことがない...
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海の色淡く 磯の香仄かなり 塩分さへも薄く思ほゆ
平成二十四年三月八日
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先週の土曜日に出かけた時に見た...
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水温み 黒ずむ泥を縫ふごとく 一筋の澪 銀に光れり
平成二十四年三月五日
22
暖かかったので出かけた、土曜日...
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