恣翁さん
のうた一覧
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山容は 昔の儘に 飯梨の 淵に映れど 夏草繁し
平成二十四年七月二十五日
12
西晉楼船下益州 金陵王気漠然収...
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暮色籠め 蓮の紅は見えざれど 白の弥増し 闇に浮き出づ
平成二十四年七月十九日
19
涼を趁ひて 閑に曲池を繞りて行く...
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空と水 悠々たるに 舟出せば 蝉鳴くほどに 幽玄の増す
平成二十四年七月十七日
18
艅艎 何ぞ泛々たる 空水 共に...
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長き脚で 体支ふる盲蜘蛛 ロボットのごと 揺れ歩きたり
平成二十四年七月十六日
19
昨日、牛尾山の散歩中に見つけま...
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一天に 墨零すがに雲走り 珠躍らせて 白雨降り初む
平成二十四年七月十四日
17
黒雲 墨を翻して 未だ山を遮らず...
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誤ちて 柳糸に触れて水に落ち なほ瞬ける螢哀しも
平成二十四年六月二十六日
21
柳外の流光 水清を照らす 風無...
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潮退き 漁る舟の傾ける 沙の人に怯え 鷺立つ
平成二十四年六月五日
14
江頭の落日 平沙を照らす 潮退...
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温き風 雨を含みて閣に満ち 汀の柳を吹き流せりき
平成二十四年六月三日
14
一上高城萬里愁 兼葭楊柳似汀洲...
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河靄に 月影溶けて 山並みは 青黒く 躍る獣の背に似る
平成二十四年五月三十一日
15
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恨み見る女の か細く白き手に 似て 地を撫づる柳糸優しも
平成二十四年五月二十九日
19
煙を含む一株の柳 地を払ひ 風...
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一群れの鳩 中庭を飛び立ちて 其の仄暗さ 玉響増しぬ
平成二十四年五月二十五日
18
玉響(たまゆら):しばし
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薪背負ひ 歩くに倦みて 樹の下に 憩ひて禽の囀りを聴く
平成二十四年五月二十四日
20
薪を擔ひて 翠岑を下る 翠岑 ...
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爽やかな 上午の風は 藤棚の 下の幼女を翠に染めぬ
平成二十四年五月二十三日
19
今朝、立寄り先の近所の公園で、...
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物憂げに 飛び交ふ燕も 呟くや 睡蓮の町 春を抱けりと
平成二十四年五月二十一日
15
一昨日訪れた近江八幡の印象を詠...
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やはらかく 欅の若葉 戦がせて 風ぞ 耀ふ波となりぬる
平成二十四年五月十六日
22
今朝、通勤途上で欅の若葉が風に...
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臥し看れば 満天の雲動かねど 舟はや過ぎぬ 楡の堤を
平成二十四年五月十一日
22
飛花 両岸に 船を照らして紅く ...
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桑の枝を潜りし先に 雲雀鳴き 雑木林は 木の芽煙りき
平成二十四年五月十日
22
少年時代を過ごした愛知県では、...
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晩き春 日は長けれど 客の無く 物憂き午後ぞ 蝶の飛びける
平成二十四年五月九日
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胡蝶 雙々 菜花に入り 日 長...
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煙波籠むる 川の畔の柳条に 舟曳かれけり 風の随に
平成二十四年五月七日
28
源路難窮六七州 洋々斜貫五畿流...
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憂鬱な 春の夕べの花曇り 白詰草ぞ 咲き誇りける
平成二十四年五月二日
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昨夕買い物の帰路に、近所の休耕...
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