北窓さん
のうた一覧
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春嵐に心乱れて定まらず墓から帰る道すがら泣く
平成三十年四月八日
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泣くことも泣かず我慢をすることもちがう気がして三度目の秋
平成三十年十月七日
9
結局泣いている
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揺れ沈む私の好きは脆弱で情けないでしょ大人なのにさ
令和二年五月十七日
9
もうちょっと強くなれるものだと思...
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いつだって私を裏切る私こそ嫌いなのだと梅雨入りを知る
平成二十八年六月八日
8
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盜人をあざむくための灯りよと思ひはしても揺れる春の夜
平成二十九年三月二十九日
8
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つらいときかなしいときにあふれでることばばかりがうたになります
平成三十年四月十一日
8
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お決まりの単語ばかりが繰り返し頭に浮かぶ言い訳の夜
平成三十年八月六日
8
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蝉の声降りしきる中墓参りもう三年いえまだ三年よ
令和元年八月七日
8
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すみませんとは云へるのにたすけてと云へないくちびるかみしめてゐる
平成二十六年二月三日
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嘘くさい笑顔ひとつが置き土産アイツのいない春のまた来る
平成二十七年三月三十日
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寂しさも寂しく無さも中くらいコタツ布団のくるむ正月
平成二十八年一月四日
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言い訳と愚痴と恨みでできてゐるカラダ縮めて列車待つ冬
平成二十八年二月七日
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知らぬより知る後悔を選んだと強がり言える強さください
平成二十八年六月十五日
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何しても何処へ行こうとそれなりにつらいはついてまわる秋風
平成二十八年八月二十八日
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告別は心の中で済ませたと言い切るだけの強さ無く月
平成二十八年九月十八日
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無くなった居場所を探す水曜日ついて離れぬヌスビトハギと
平成二十八年十月十二日
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忘れたくないけれどもだけど思いだすこともつらくて朝は来るけど
平成二十九年四月二十一日
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線香を立てたことすら無かったと今更気づく九か月過ぎ
平成二十九年五月八日
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前になど進めてる気はしないまま山風来る一周忌だと
平成二十九年八月六日
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「優しくも正しくも無い私です」鏡のむこう目をそらしてる
平成三十年四月十一日
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