煩悩さん
のうた一覧
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牛乳風呂に浸かりつつ思うこの温もりが冷えた時こそ最期なのだと
平成三十一年二月二十七日
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もう大丈夫その時からは一瞬の木星の輪の一粒でいい
平成三十一年三月三日
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滝壺までのせせらぎ泳ぐ瓶ビール岩に打たれて植民地へ落ち
平成三十一年三月四日
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まだ猿だった理性もなかった俺達はひとつの林檎に命を賭けたな
平成三十一年三月二十四日
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ロゼワイン・ヴァージンオリーブ・カンパーニュ・グッドモーニング・ブルーバード
平成三十一年三月十四日
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銀の大袈裟なぬくもりだった鳥かごは野生を閉じ込めた教会
平成三十一年三月十八日
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これは砂漠みたいな岩盤浴だ行ったことはないがそんな感じだ
平成三十一年三月三十日
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ラウンドワンにてバイカースタイル決め込んでロデオで華麗に飛ばされる歴女
平成三十一年四月三日
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アメリカの女の子たちに大人気ボディーファンタジーバニラを代引き
平成三十一年四月六日
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椅子から少し腰を浮かしておならこく位の角度でモニター睨む
平成三十一年四月十日
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カリスマの女性ボーカリストの真似をして裸足生活始めました
平成三十一年四月二十一日
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新聞に手を置きモーニングコーヒーをこぼす私が少し掲載される
令和元年五月十六日
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いつものやつと頼んだら違うたばこが出てくる程度の存在感
令和元年六月一日
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鐘がやむまでに急いで穴を掘れウサギが巣穴を失う前に
令和元年六月三日
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朝食に花狩をせんと青海苔をあぶいてひとり磯に降り立つ
令和元年六月十二日
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森を食うお話ですよあまりにも悲しみすぎて花も咲かない
令和元年六月三十日
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転がれば良い激しく夏の坂道を君は若すぎる毬栗
令和元年七月四日
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プールへと飛ぶときに一瞬見えてしまう死後を受け入れる僕なのだ
令和元年七月七日
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眠りたい眠りたいのにあまりにも蛍が舞ってバスが出そうだ
令和元年七月十四日
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大盛りのクリームパスタを最後まで残さぬように舐めている舌
令和元年七月二十日
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