KENさん
のうた一覧
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針槐 殘暑驟雨に 蒸れにけり 法師蝉らの 姿籠らせ
令和四年八月二十四日
9
数日前 残暑厳しい日。 針槐…...
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ころころと 時の流れて 夏行くと 今宵蟋蟀 望月の下
令和四年八月十一日
10
庭先で月を眺めつつ聞く蟋蟀の音色...
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杉の間 夏陽零して 燈す苔 淺香采女の 杜の階
令和四年七月二十三日
8
郡山市片平町王宮伊豆神社にて即興...
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いにしへの 杣人の事 語るかも 蝉時雨降る 槻のアガリコ
令和四年七月十九日
8
郡山市磐梯熱海町にある「ケヤキの...
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時見舞ふ 絵手紙のやう 夏茜 朝の茗荷の 葉先で黄金
令和四年七月三日
9
ナツアカネ遊ぶ早朝の小庭 夏は...
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恋焦がる とにもあらずも 苦瓜の 花見て飽かぬ 夏至の暁
令和四年六月二十一日
11
夏至の夜明け 咲き初むゴーヤの花...
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五月雨の 気配まがひぬ 香触森 岩間の松葉 南風爪弾ゐて
令和四年六月十三日
11
福島県本宮市にある「香触森」と言...
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ゆくりなき 嵐を夜叉と 騷ぐかは 鳴神靜む 野辺の葦切
令和四年六月四日
9
驟雨の後、湿地で騒がしく鳴くヨシ...
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樹神らの 千年永らう 魂と見ゆ 疾風と雨の 後の山霧
令和四年六月四日
9
驟雨の後の奥羽山脈
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雨あがり 闇冴え澄まむ 不如歸 蠍座の下 鳴き渡り行く
令和四年五月二十四日
9
雨上がりの星空にホトトギスの鳴き...
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山の邊に 光篠降る 陽炎は 蝦夷乙女の 藤插しめり
令和四年五月六日
9
陽炎に揺らめく山藤
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水引きを 乞ひ飜る 燕 今朝の遲霜 立ち上る田面
令和四年四月十九日
7
春尚放射冷却の朝、田園地帯にて。
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荒ぶ風 止めば零るかな 月燈り 逢魔時の 花影宥め
令和四年四月八日
9
月齢6.9 風止む夕暮れ時に浮か...
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まだ寒き 彼岸の風と 戲れぬ 繁縷啄む 雀らの羽
令和四年三月二十二日
8
数日前小庭に集う雀どもを見てなん...
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骨は土 佛は苔の 墓群の 影搖らしをり 木の間吹く東風
令和四年三月十六日
8
郊外の苔むしたお墓にて、江戸時代...
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野辺の実も 月きて鵯 集ふかは 日増し減りゆく 軒の南天
令和四年二月十九日
9
ヒヨドリにつつかれて南天の実は、...
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淺春に 居久根の小群 翳るかも 安逹太良の雪 陽に映ゆる程
令和四年二月十七日
10
安達郡大玉村の風景。先日フキノト...
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夜の更けて 西に瞬く 冬の星 横目に高く 月の満ちゆく
令和四年二月十七日
7
寒気緩む2月17日午前0時の夜空...
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星の夜の 靜寂濁して 降り頻る 徒心の 雪の燈りぬ
令和四年二月五日
12
夜明け前の雪、少し前まで綺麗な星...
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三冬越え 木の間に高き 光かも 凍てつく沼に 射して燃えつつ
令和四年二月二日
10
凍てつく日陰の沼に射し込む冬の陽...
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