コタローさん
のうた一覧
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何一つ親孝行も出來ぬまま母は逝きたりそして三年
令和三年十月六日
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「ごめんね」と云つて拔きたる庭の草五月の風に鳥が囀る
平成二十九年五月七日
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大好きなショートケーキを食べる時小さきスプーンでたくさん食べる
平成二十九年五月十七日
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疲れたる心を癒す音樂は天使がくれた魔法の藥
平成二十九年六月九日
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詠み人も知らず小さきこの歌を特攻隊の方に捧げむ
平成二十九年六月十七日
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私が歌を詠めるのも、特攻隊の方々...
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父の日や父の愛した圍碁盤に正座し打ちぬ黒白碁石
平成二十九年六月二十日
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父は囲碁がとても好きでした。この...
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蝉時雨聞こゆる道に蟻が引く二枚の羽根と消えた身體と
平成二十九年七月十八日
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懷かしき昭和の頃はテレビ觀て映り惡けりやチョップで直る
平成二十九年七月十九日
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雜草よ拔きても拔きても生えてくるその逞しさ分けて下さい
平成二十九年七月二十七日
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軒下の立派な羽根の燕等自由自在に夏空を飛べ
平成二十九年七月二十七日
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果てのなき三十一文字を目指すべく龜の速度で長く歩まん
平成二十九年七月二十八日
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才能のある人の歌を読むと自分は細...
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猛暑日の家路は遠く果てしなくコンビニ寄ればアイスが美味し
平成二十九年七月二十八日
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暑い日が続きますが、その分アイス...
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休日を寢坊し過ごす空つぽの我を尻目に一日鳴く蝉
平成二十九年八月五日
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蝉其の二。
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夏空にふはりと浮かぶ雲の果て飛んで行きたい碧き惑星
平成二十九年八月八日
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夏空。
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トラックの運轉席で眠る人仕事の疲れ癒す間も無く
平成二十九年八月八日
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仕事。
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盆休み母はご馳走振る舞ひて細やかなれどとても幸福
平成二十九年八月十三日
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盆休み。
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壽司食へば猫が勝手にお手をするさうかとばかりにマグロちぎりぬ
平成二十九年八月十二日
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猫。
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暑さかな古き神社の手水場の濁りた水に鳥の羽根浮く
平成二十九年八月十四日
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暑さ。
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しとど降る雨を靜かに受け止めて傘一本が職場へ向かふ
平成二十九年八月十五日
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傘。
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父と手を繋ぐ少女の片手には喜び歩く子犬のリード
平成二十九年八月二十日
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街で見た光景です。
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