詠み人知らずさん
のうた一覧
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紫の 香り訪ねる 青い夜は 都忘れに 蛍の影糸
平成二十九年五月五日
8
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手鏡の 落した愛の 紅を引く 言の葉砕け 時は止まるや
平成二十九年五月五日
13
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虹の夢 風に追われて 迷い道 七彩と散り 空に溶け行く
平成二十九年五月五日
8
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朝開き 今日も坊主か 時悪し 富士を肴に 苦き酒かな
平成二十九年四月二十八日
8
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田畔道 咲きし花は 一夜花 月影交はり 徒然の影
平成二十九年四月二十八日
7
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染響む 鹿脅し音 心打つ 苔の地蔵に 花の一片
平成二十九年四月二十五日
12
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ゆりかごの 夢の後には 母の胸 ゆらりゆらゆら また夢の中
平成二十九年四月二十五日
8
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剣山の 香も匂う花 一重八重 八重歯の君は 虫歯がちらり
平成二十九年四月二十五日
7
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三日月の 零れる涙 一雫 望月成らば 袖の時雨か
平成二十九年四月二十二日
7
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夢一夜 夢夢さめな 夢二夜 夢で逢はむか 夢渡るかも
平成二十九年四月二十二日
7
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冬竹は 背負し物の 多かりて しなふ竹世は 春持恋ふる
平成二十九年四月二十二日
5
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侘しけれ 君が心に 雨やどり 篠突く雨に 人恋しばや
平成二十九年四月二十二日
8
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悲しくて 又恋しくて 名を呼べど 木霊は応えじ 風に隠れて
平成二十九年四月二十日
10
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言の葉の 裏葉の言葉 知らずして 思ひ悩みて 赤目の兎
平成二十九年四月二十日
18
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戯れに 扇子の要 外して見れば 風は音なし 一葉なりては
平成二十九年四月二十日
5
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遠い日に 知らず知らずに 恋をして 知らず知らずに 共に白髪か
平成二十九年四月二十日
12
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孫の手は 春き立ての餅 柔らかし そっと出す手に 触れる嬉しさ
平成二十九年四月二十日
9
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歌糸を 紡ぎて織るは 心柄 うたのわ出逢ひ 深みを知らむ
平成二十九年四月十七日
11
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かすみ草 花は侘しと 香は匂ひ 霞に咲くは 哀れと知るや
平成二十九年四月十七日
7
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時流れ 青き狼 年老いて 命を知りて 遠吠え哀し
平成二十九年四月十七日
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