万陽さん
のうた一覧
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吾子と焼く お好み焼きは 真ん丸のキャンパスとなり ソースの目を描く
平成二十九年四月二十八日
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毎回せがまれてソースでお顔を描き...
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爽やかな 季節に潜む 五月病君の病も 風となり飛べ
平成二十九年五月二日
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夫がなんだか元気がありません。五...
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幼子と日々格闘し忘れゆく紅差すことも手荒れのケアも
平成二十九年一月二十日
14
子育てしながらも女性であることを...
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「本当は手伝いたかった」吾娘の言ふ足元に散る 器のかけら
平成二十九年一月十三日
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割れた食器で怪我しなかったのでよ...
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我が心 映すがごとき 曇天の鼠の雲の 憎々しさよ
平成二十九年一月十四日
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消しゴムの ように消せたら 楽になる貴方の声も 匂いも 温度も
平成二十九年一月十九日
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どうしてもどうしても忘れられない...
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トンネルは 山の大きな 口のよう車という名の 食餌を吸い込む
平成二十九年一月二十一日
14
高速を走っていたらトンネルが、山...
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悪夢にて目覚める午前一時半隣に天使の寝顔ある幸
平成二十九年一月二十二日
14
怖かった夢で起きたけど、隣には愛...
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「ナウシカの胞子が飛んでる」吾娘が言ふ見上げる先に 牡丹雪舞う
平成二十九年一月二十三日
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ナウシカに出てくる腐海の胞子に見...
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「バイバイ」の動きを模したワイパーが二人の終わり 暗示している
平成二十九年一月二十九日
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憂いの日 ほうじ茶ラテを啜りつつため息ひとつ 夕食の支度す
平成二十九年一月三十一日
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ある歌人様でいつもよいアドバイス...
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運針し 布縫いながら 珈琲を啜り落ち着く 心のざわつき
平成二十九年二月二十一日
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大好きな珈琲と運針作業が私の心を...
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凛とした 出で立ちでおはす 雛人形節句過ぎても 眺めていたい
平成二十九年二月二十五日
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生きてきた 証と思う 顔のシミ塗らず隠さず 薄化粧の春
平成二十九年四月四日
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バスタオルに 包まれるが如 やわらかく良きかおりのする 春の木漏れ日
平成二十九年四月五日
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光に匂いや感触はないけれど 春の...
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散る桜 その身を雨に 任せても自己の雅は なお色あせず
平成二十九年四月十日
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あいにくの雨で散りゆく桜は、命を...
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カチャカチャと 器こすれる 音のする耳にも楽し 陶器祭りは
平成二十九年四月二十九日
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すやすやと 寝息を立てる 子の横で今日一日の 幸を感じる
平成二十九年八月六日
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ナフタレン 昭和の香を 運びくる在りし日の母の 笑顔も共に
平成二十九年一月二十日
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母が亡くなり5年たちますがいまだ...
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大寒に交通整備旗を振るその手に容赦なくみぞれ刺す
平成二十九年一月二十日
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寒い中一生懸命旗を振る初老のおじ...
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