滝川昌之さん
のうた一覧
(カテゴリー:挽歌 並び替え:新着順)
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劣化とは質の落ちゆくことでなく過ぎる月日を受けとめること
令和二年一月五日
16
こんばんは。 昨年暮れの大...
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長押(なげし)より遺影下ろして拭く埃 父の背中を流すがごとく
令和元年十二月二十九日
17
こんばんは。 昨夜、長男が...
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良かったとたまに思える日のためにその他の日々を懸命に生く
令和元年十二月二十四日
20
こんばんは。 映画『男はつ...
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次年から年賀辞退と恩師より儀礼の鬼が角終いゆく
令和元年十二月三日
15
こんばんは。 喪中はがきに...
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北向きの水子地蔵のマフラーよ子に着けられぬ誰の無念や
令和元年十一月三十日
18
こんばんは。 私たち夫婦も...
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山茶花の花が散り逝く師走前 介錯するごと討つか氷雨よ
令和元年十一月二十八日
15
こんばんは。 今日は寒かった~...
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日短かに夜目が利かぬと帰りゆく高鳴く百舌鳥の声ぞ哀しき
令和元年十一月二十二日
17
こんばんは。 今日のこちら...
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人肌の減った数だけ寒き夜は残りし妻と灯す懐古火
令和元年十一月十六日
18
こんばんは。 亡き両親を...
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二極化の歪な四季に秋は過ぐ神宮外苑 散り急く銀杏
令和元年十一月十三日
14
こんばんは。 猛暑、厳寒...
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嵐夜はお櫃を空けて塩むすび凛々しき亡母しのび噛みしむ
令和元年十月十二日
19
こんばんは。 亡父が鉄道員...
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首輪だけいつも伏せてた定位置に遺影のように老犬は無く
令和元年十月八日
20
こんばんは。 最後に見か...
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亡き空を智恵子が探す「レモンの日」眼裏に澄む智恵子の美空
令和元年十月五日
18
こんばんは。 暑かったです...
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廃材となりて積まれる海の家 消しゆくことも浜の定めと
令和元年九月二十二日
16
こんばんは。 夏の日にあれほ...
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色づけぬままに手折られイチョウの葉 秋の深みを奪うか野分
令和元年九月九日
14
こんばんは。 『家が揺れ物...
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遠雷が届いたごとく吠え出してまだ夏の中迷う老犬
令和元年九月三日
15
こんばんは。 ご近所の馴染...
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秋口の海辺の町を発つ汽車は引き潮のごと人返しゆく
令和元年八月二十九日
14
前歌を推敲しているうちに、こんな...
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秋口の海辺の町はリトグラフ 次刷るごとに彩(いろ)薄れゆく
令和元年八月二十九日
9
こんばんは、 先にこちらを...
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暑過ぎた夏に膨らむ電気代 水物ばかりで緩んだ腹と
令和元年八月二十六日
14
こんばんは。 『電気代』と...
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コンビニのドアが開くたび垂れ流す冷気に掛けた地球(ほし)の資源よ
令和元年八月十七日
17
こんばんは。 台風10号...
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フィリピンで伯父が迎えた終戦のくどい話も聴けぬ新盆
令和元年八月十五日
22
こんばんは。 二月に亡くな...
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