山崎ふゆ彦さん
のうた一覧
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冬どりの居残る一羽夏険し荒き羽掻きに心痛める
平成三十年九月四日
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冬の渡り鳥の中に春になっても帰れ...
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震災の予測を聞いてもういいとつぶやく老人吾もうなずく
平成三十年九月六日
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東日本大震災、原発事故、今週も北...
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黒髪は豊かにありて隠しけるをみなのこころ底の冷たさ
令和二年四月十六日
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冬鳥が去りて入り江にボラの群れコロナ禍あれど季節は巡る
令和二年四月十七日
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初夏の爽やかな風吹き通るキッチンに妻 夢の世界で
令和二年五月五日
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うたたねしていて目覚めたおりに、...
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仰向けになって死を待つ蝉の目に短い生へのなごりの涙
令和二年八月十一日
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卓球の試合はがんを忘れさせ二勝三敗悪くはなかった
令和二年九月五日
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このところ再発転移を恐れているの...
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人の世へと誘いしものかの世へと告げる間際に微笑みのあるや
平成二十八年十月五日
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ひさかたの豊旗雲におはすとや黄金に煙る御仏の衆
平成二十八年十月二十日
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冬菊は己が葉枯れても咲き残り黄落の庭ひよどりの啼く
平成二十八年十一月二十三日
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雪の日は膨れ雀にパンあげる雀ほっこり僕はにっこり
平成二十八年十一月二十四日
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白菊に赤菊黄菊咲く庭に四十雀来て山雀も来る
平成二十八年十一月二十五日
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オーウェルの「1984年」想起するミラー補佐官ロボットの顔
平成二十九年二月二十四日
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ジョージ・オーウェルの描いた「1...
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バノンとはヒトラーで言うヒムラーか暴虐の風吹き始めている
平成二十九年二月二十五日
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ヒトラーの政権掌握から全権委任法...
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読み終えてマキアヴェッリを大人たりとするわが心寂しかりけり
平成二十九年三月七日
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ひたぶるに弱き人々書きつづけ遠藤周作白ばらとなりぬ
平成二十九年三月二十八日
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さくら花ちりちりちりに散りぬれば千種の花はおぼろにおぼろ
平成二十九年四月七日
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羽掻きなど一丁前のしぐさして子がも一羽で今日も生きてる
平成二十九年五月二十六日
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近くの船溜まりに10日位前から孤...
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入院の受付待ちの人は皆深く椅子かけ前を眺むる
平成二十九年六月二十五日
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絶滅の収容所の夢醒めゐても死はそこにあり頭うごかぬ
平成二十九年七月十一日
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