志慧さん
のうた一覧
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存外に汚い君の文字達がさびしいこわいと言ってるようで
平成二十一年一月十二日
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人の仔に説教施し得し金で我はこれよりコミケに向かふ
平成二十一年一月十二日
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あの家のペットはほんとに象なのよ君は笑ってただ頷いた
平成二十一年一月十八日
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君の手を握っていたい焼きそばがスープになっちゃうくらいの時間
平成二十一年一月二十四日
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こないだキッチンタイマーのボタン...
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あんなにもラブラブだった美紀ちゃんの指に産毛がひそり生えてる
平成二十一年一月二十四日
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線香のけぶる行李にひっそりと沈黙すエロブイエイチエス
平成二十一年二月十八日
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「わたしたち うんこでこんなに笑えるね」プラスチックを沈めるアイス
平成二十一年六月二十三日
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チャレンジザトリプルは半分こで調...
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乗客は皆降りてる追いかけて寅年へはしれ走れ駅員
平成二十一年十二月三十一日
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降車確認の走りを見るのが好き
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藤色のパンプス履くねあれからはわたしは忘れてばかりいるのよ
平成二十二年一月十六日
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この部屋を捨てる積りのゴミ袋侍らせひとり爪を染めいる
平成二十二年四月十八日
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こわいものぜんぶ無くなる気がするの君のコンタクトレンズ・キャンディ
平成二十二年八月三日
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君の言う「誠意」の証に探し出す民法に棲む横向き「うんこ」
平成二十二年八月十六日
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水泳の飛び込み選手の恰好で死んでゆく僕は蒲團のさなか
平成二十四年四月二十三日
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春だ!
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胃液まで理解されても怖いから漢字だらけの僕のレポート
平成二十一年一月五日
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平面になりたいばかりに過疎しゆく体がベッドからぽたりぽた
平成二十一年一月五日
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タンブラーの小さな穴に挿し込んだ先の痺れでそっと歯を押す
平成二十一年一月六日
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五十二の海洋学の助教授の春の閑かな雲脂美しき
平成二十一年一月七日
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准教授も副校長も未だにぴんとこな...
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おかしいな月面基地にいるのかな 君の返信遅いんだけど
平成二十一年一月八日
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服を着る前に化粧をしちゃったよ あー帰りたい ここ家だけど
平成二十一年一月九日
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白衣着る我の血汐が君の爪染めて晶子の歌集に擦る
平成二十一年一月十五日
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