ぷよよんさん
のうた一覧
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この髪をくしゅっと撫でた君の手がこんなに近くて一番遠い
平成二十一年一月八日
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眼鏡とる そのときをみて目を閉じる 琥珀色した空気の中で
平成二十一年一月八日
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プリズムにあたしほどけて空になる あおのあおさにさかなが泳ぐ
平成二十一年一月九日
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脳内を犯されてるてざわりに おねがい ほしいの あなたの あれ
平成二十一年一月十日
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玉虫のひかりのごとくかわるのよ あなたの胸に春の海原
平成二十一年一月十日
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やわ肌にあかりをともす君の指 濡羽色した夜をあたため
平成二十一年一月十日
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七色のあなたの嘘をシャボン玉 割れないように息をふきかけ
平成二十一年一月十日
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そこ冷えの睦月につづる恋歌は雪のしろよりゆらめいて 白
平成二十一年一月十一日
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ピエトロの聖堂のなか祈りおる ローマの空に青い彗星
平成二十一年一月十二日
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ほお染める真っ赤な果実閉じ込める カルバドスポムの林檎があたし
平成二十一年一月十二日
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一ミリの隙間をあけたくちづけが君と僕との最短距離
平成二十一年一月十二日
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君と僕 すぷーんになるのぴったりと あふれる蜜はすくってあげる
平成二十一年一月十三日
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好きな色 知らなかったとふと気づく あなたの好きな下着をさがして
平成二十一年一月十三日
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穏やかな鏡面のごとみずうみも湖底に宿す名もなき魔物
平成二十一年一月十五日
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冬の日のたとえば朝に 開かぬドア 凍みいるガラス 動かぬワイパー
平成二十一年一月十五日
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酸っぱいと思ってつまむ冬苺 赤くて甘くてちょっぴりせつない
平成二十一年一月十五日
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ソウジュウ フノフ ワタシノココロ 積乱雲をベッドに眠る
平成二十一年一月十五日
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手にはりし商品のごとバーコード 流れ作業のモノとなる我
平成二十一年一月十六日
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やはらかな双つの丘は子を待たず またひとつ卵うみ落とす我
平成二十一年一月十六日
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ヒト科メス 哀しきことは排卵の時をずらして高まる性欲
平成二十一年一月十六日
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