詠み人知らずさん
のうた一覧
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野良猫のトラが獲物を狙うごと身を沈めつつまっすぐすすみ
平成二十六年十二月二十七日
6
猫には猛獣の名残りが。
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幼子が消そうとするが揺れるだけケーキに灯るローソクの炎
平成二十六年十二月二十六日
7
幼子がケーキを。
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恵比寿さん宵、本、残り福の日に笹や熊手と人の賑わふ
平成二十六年十二月二十六日
6
恵比寿祭り。
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若草の山焼きに燃ゆ夜の空枯れ草の地に火の粉の舞いぬ
平成二十六年十二月二十六日
9
奈良の若草山の山焼き。
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天気図に低気圧だけ広がりて雪だるまの絵ニコニコたくさん
平成二十六年十二月二十五日
6
寒波到来。
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夜遊びのできぬ身体になりてなお、ひとりの部屋で空き缶を積み
平成二十六年十二月二十五日
8
病んでなお、アルコールは。
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腰までも曲がるくらいに永き日々田畑に立ちてかがみて老いし
平成二十六年十二月二十五日
5
農家のおばあさん。
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戦乱の世なればこそと金色の極楽浄土、中尊寺あり
平成二十六年十二月二十四日
6
中尊寺。
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陽の差してオルガン響く教会は高き天井、ステンドグラス
平成二十六年十二月二十四日
2
教会の空間。
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ギターではピアノのように奏でえぬベートーベンの気高き調べ
平成二十六年十二月二十四日
4
ベートーベンは格調高く。
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フォークなどはやりし世ではカラオケのなくとも歌う飲み会楽しく
平成二十六年十二月二十四日
3
フォークソング、フォークギター世...
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クリスマス、一緒に過ごすふたりには街並み全てきらめくばかり
平成二十六年十二月二十四日
4
クリスマスの二人。
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二人して握りぬ手には初雪の付いては溶けるぬくもりがある
平成二十六年十二月二十三日
6
初雪の日のデート。
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葬式で恩師を偲ぶ彼女見ゆ噂の絶えぬ美貌に魅せられ
平成二十六年十二月二十三日
2
卒業後、会った彼女は変わらず。
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学校で通知簿もらい帰宅する子供部屋にはランドセル転げ
平成二十六年十二月二十三日
2
冬休み。
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脚だけは丈夫だからと早起きす老いても欠かさぬお百度詣り
平成二十六年十二月二十三日
2
毎朝、お百度詣りの高齢の人。
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日に焼けた女子の帰りぬ空港は冷たき海の冬の日本で
平成二十六年十二月二十三日
2
年末年始、関空から海外で。
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雪の降る日や地の多くなりにけり雪の結晶、花咲くごとし
平成二十六年十二月二十二日
3
雪の季節。
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歳とれど若さ忘れぬ女子力に負けじと我も男子を磨き
平成二十六年十二月二十二日
5
女子力は男子も磨く。
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メロディーはドレミファソラシだけでなく音なき旋律、天地を奏で
平成二十六年十二月二十二日
5
自然の摂理は旋律のよう。
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