美津村さん
のうた一覧
(カテゴリー:全カテゴリー 並び替え:人気順)
全カテゴリー(総合)
恋愛
結婚
友達
仕事
学校
時事
家族
子供
自然
挽歌
その他
新着順
人気順
ひとときを幼き孫らと遊びたり動き遅しと叱られながら
平成二十七年八月二十八日
12
もっと見る
蚊遣香の匂ひ洩れたち静かなりこの家の主退院されたらし
平成二十七年九月十五日
12
もっと見る
縁側に呼ばれて焼餅振舞はれさらに遅れし配達急ぐ
平成二十七年十一月五日
12
もっと見る
酒呑まぬ体に肝臓病みしこと納得せぬまま母は逝きたり
平成二十七年十二月三十日
12
もっと見る
階段を二段飛ばしに駆け上がる早く告げたしこのよろこびを
平成二十八年一月七日
12
もっと見る
バイクの音雪に吸はれて静かなり雪降りやみし雪明りの街
平成二十八年一月二十一日
12
もっと見る
星の走る瞬きの間の願いにて妻より先に逝きたしと思う
平成二十八年三月七日
12
もっと見る
葬りに誰も来ぬぞと戒めらる小さく葬儀を出す今の世に
平成二十八年三月十三日
12
もっと見る
黄帽子の一年生のひと群れの誰も大きすぎるランドセル背負う
平成二十八年五月二日
12
もっと見る
人いきれに曇る電車の窓硝子幼児は左手に「あ」の字ばかり書く
平成二十八年五月九日
12
もっと見る
職離れ友らを去りて無為の日に鉄橋渡る電車見て来ぬ
平成二十八年六月二十七日
12
もっと見る
ただひとつ階下の和室この部屋は病む日のために叔母はつくりし
平成二十八年八月三十日
12
もっと見る
夜半過ぎの地震に目覚めて起きゆきし妻が厨に水を飲む音
平成二十八年八月三十一日
12
もっと見る
入院して母の居なくなりし部屋鉢の小菊が咲き揃ひたり
平成二十八年九月二十二日
12
もっと見る
飲み残しし薬包ふたつ編みかけの毛糸とコタツの上に置かれゐき
平成二十八年九月二十二日
12
もっと見る
炉の温度上りとけゆく鉄塊が火の色となり沈み始めぬ
平成二十八年十月四日
12
もっと見る
工場排水に生かされてゐる池の金魚立札は記す魚齢三歳
平成二十八年十月十二日
12
もっと見る
朝明けて路肩の草の露光る国道一号金谷の峠
平成二十八年十一月十一日
12
もっと見る
曳き船とひかれゆく舟波のなき入江にふたつの水尾重ねゆく
平成二十九年一月三日
12
もっと見る
母の癌を告げられ眠れぬ長き夜の夜明けてなべての窓開け放つ
平成二十九年一月八日
12
もっと見る
[1]
<<
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
>>
[73]