灰色猫さん
のうた一覧
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蜘蛛の巣に捕らわれたまま滅びゆく言葉に翅を持たせたばかりに
平成二十九年十月三日
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霜月の睡蓮鉢にて越冬の準備に入るめだか励ます
平成二十九年十一月六日
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積もりゆく優しい雪に埋もれゆく眠るわたしに春はいらない
平成三十年三月十二日
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夏の夜の儚き火垂るドロップを溶かした甘き水辺に眠れ
平成三十年四月十四日
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私信:。御歌ありがとうございます...
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淡海を山を愛した亡き父が旅した自然は今日も生きてる
平成三十年八月二十六日
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伝令を走らせ給え次の世へ平和を願う文を持たせて
平成三十一年四月三十日
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五月雨の芝の桜や今しばし心休めていつか咲かばや
令和元年五月六日
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願い事手帳に記し破っては 鶴を折りゆく夜の病室
平成二十六年六月二日
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昨日救急外来いったら同じ時期入院...
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あふれだす涙の雫は四季の色 移ろい映してこぼれ落ちてく
平成二十六年九月十九日
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いつの日か 理想の自分になる日まで 幾つも壁を突破してゆく
平成二十六年十月十八日
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フィラメント 照明みたいに 儚げに 孤独を照らし 生きていこう
平成二十六年十一月十八日
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まだ誰の 色にも染まらぬ 輝きを 纏って駈ける 野生の白馬
平成二十七年一月四日
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指先に 一瞬触れて 舞う蛍 出会いと別れを 教えてくれた
平成二十七年十一月十九日
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幾つだろう 確かに其処に 在ったのに 見出せなかった 美しさたち
平成二十七年十一月二十一日
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いかずちを 宿す杖より 行く道を 迷わぬ杖を ひとつください
平成二十七年十二月五日
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頂いた 命に感謝 するように お辞儀の姿で 田を起こす
平成二十七年十二月十一日
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まどろみの 中をゆらめく 魚のような 浅き夢見し 春の午後かな
平成二十八年一月十二日
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すくっても すくい尽くせぬ ものばかり 空へかかげて こぼれてしまうよ
平成二十八年一月十五日
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さらさらと砂時計のなか零れ落つ砂が秘めたる追憶の海
平成二十八年八月十三日
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瓶のなか異国の文字で記されて七つの海を旅する恋文
平成二十八年八月十六日
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