舞 さん
のうた一覧
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モノクロの記憶のなかに一瞬の花の彩り貴方への恋
令和三年十二月七日
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残るのは貴方のことを恋したと記憶だけでも秘す花の色
令和三年十二月七日
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埋もれ火のまだ残るかと炎たて触れては偲ぶひとの面影
令和三年十一月二十八日
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長月夜夜着解き交わすひとの香もやや寂しかるひとり寝の夢
令和三年九月十二日
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炎立つ季節はすぎて埋もれ火の秘してぞ燃える思いこそあれ
令和三年八月三十一日
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消えてゆく村の片隅蜻蛉のみ眺めてひとり立つ地蔵尊
令和三年八月二十五日
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名のみ知る思いに初めて戸惑いてなすすべもなく春の呪いに
令和三年八月十四日
4
くちびるに 触れること無く 秘す...
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初浴衣泳ぐ金魚の彩りは宵の灯りにひとり涼しげ
令和三年八月六日
7
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ことだまはいずちへゆかん時の海を伝うべきひともうあらなくに
令和三年七月十九日
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言の葉を ときのあま人 漕ぐ舟へ...
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うつつとも夢とも知らぬ不知火の香のみぞなごり思い出の君
令和三年七月二日
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散る花の形見の色の記憶へと重ねて哀し恋初めるひと
令和三年六月二十三日
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静か夜の烏珠の髪火の酒と煙草の似合う女であった
令和三年六月二十日
7
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アナログのセピア色した紙写真遠い時空の妻に二度惚れ
令和三年六月十八日
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ぬばたまに濡れて美し乙女子の恋初むころのみどり黒髪
令和三年六月十二日
7
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さむしろに独りで寝ては五月夜に夜は明かけれど寂し夜の覚め
令和三年五月二十八日
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「狭筵に衣かたしき今宵もや我を待...
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紫丁香花衣解く夜の秘す闇の花とのみ知る色も香さえも
令和三年五月二十三日
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遠い日に惚れた女の誕生日桜咲く頃桜散る頃
令和三年五月四日
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僕の名とあの野の花の花の名は記憶の隅にまだあるだろか
令和三年四月二十四日
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北国に花咲き初める青空の朗らな恋をしたき頃かな
令和三年四月十七日
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刻ごとに消えゆく色の哀しけれ残るモノクロ恋の傷さえ
令和三年四月五日
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