舞 さん
のうた一覧
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目覚めては まだ闇のなか 老い目覚め 妻のいびきに またひと寝入り
令和四年五月三十日
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夜中、早すぎる目覚め
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空澄みて リラ冷えの頃 妖精の 柳絮ま白き サッポロの街
令和四年五月三十一日
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柳の花の白い綿毛。やなぎのわた。...
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水無月の 雨に腐だされ散る花の 白き花びら 一 二 葉
令和四年六月五日
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うた人の 瞳に映る函館の海峡の波 色は如何にか
令和四年六月八日
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石川啄木の墓所
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塔ひとつ 名亡き地に立つ うつむいてわが影を踏み 踏みて向かえる
令和四年六月十三日
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若い頃 夏の思い出 初物のスイカ見つけて妻と笑みあい
令和四年六月十六日
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蕗の家コロボックルの落とし物 アスファルトのうえ ドングリひとつ
令和四年六月十八日
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アイヌびと ユーカラ詠う 小さき...
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休日は 掃除す妻の背を眺め のたり朝寝す 老いを思いつ
令和四年六月十九日
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半世紀前に言えずのひと言は まだ彷徨って 「君が好きです」
令和四年六月二十五日
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仄やかに嫋やかに灯く あこがれて出でくる魂か 君待つ闇に
令和四年七月一日
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物おもへば沢の蛍も我が身よりあく...
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万葉の人と語らい酌む酒は詩一葉を酒の肴に
令和四年七月二日
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枯れた地に慈雨降るごとく 乳飲み子の乳房を吸える もみじ手をそえ
令和四年七月四日
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澪つくし星の河ゆく月の舟いざ漕ぎ出でよ牽牛織女
令和四年七月七日
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老い人は 暮れゆく海に 訪れぬ帆船を待った 時を愛しむ
令和四年七月十一日
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三島由紀夫の「海と夕焼け」
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時計持ち走るウサギを 追うアリス そんな感じのランドセルたち
令和四年七月十三日
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子どもらが駆けてゆく
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北の地に 住まうアイヌの神たちの ユーカラの音 雨のサッポロ
令和四年七月二十三日
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讃美歌の聞こえくるよな晴明の明けくる朝の大空の青
令和四年七月三十日
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夏休み部活帰りの子どもらの もて余す明日 笑顔日に焼け
令和四年七月二十七日
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薄暗い酒場の隅に酒すする折れた翼の男らの背
令和四年七月二十九日
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夏休み校庭駆ける子どもらの日に焼けた顔向日葵の花
令和四年八月七日
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